fronteのブログ

リストラ離婚 中高年リーマンの半生

改めて自己紹介 その5 ー リストラ離婚 中高年リーマン

 

 

 
 

そして、再び大手外資メーカーの転職に成功。

50歳 リストラ転職成功 - 私の秘策

3か月以上も待たされた2次面接にやっと呼ばれることになりました。その後、あっけない2次面接が終わったのち、スムーズに内定を頂くことができました。人脈とご縁の大切さを実感した転職でした。

50歳の2次面接

2次面接に呼ばれたことを、早速天照さんにお礼を兼ねて報告し、2次面接対策について教えてもらいました。2次面接で私の採用が最終判断されて、その判断するのは一番の権限者は津川部長(仮名)であるとのことでした。し

天照さん
天照さん
津川部長は人を見る目が全くないから、もし採用されなかったとしても、それは私の面接対応に問題がある訳でなく、津川部長の問題だから気にしないようにね!
というのが、天照さんのアドバイスでした。しかも、津川部長に気に入られて入社した人は問題児が多いから困っているとのことでした。

わお~~。つまり、私が採用されるということは、私が問題児であることになり、かつ、採用されないのは、まともだったからということになりかねません。どちらに転んでも、絶望的な気持ちになりました。しかし、天照さんは、いつもの明るい調子で、

天照さん
天照さん
大丈夫、大丈夫、何とかなるって!

と、悪気なく笑っていました。人生の一大勝負は、実力や面接力ではなく、運であることを突き付けられ、

フロンテ
フロンテ

まあ、しゃないわ。なるようにしかならん。

と開き直ることにしました。

 

東京本社で面接がありました。時間に遅れることは絶対に許されないので、夏の最中、1時間前には到着しました。受付で1時間も待つのも何なので、近くの喫茶店で時間を潰しました。約束の時間になったので、受付に行くと人事の井川さん(仮名)が来てくれていました。応接室で待っていると、面接官として2人の部長さんが現れました。そのうちの一人は、天照さんから聞いていた部長の津川さんで、彼が実質的な裁量権を持っており、津川さんがOKと言えば私の採用が決まるとのことでした。

津川部長
津川部長

いや参ったよ。1時間前に井川さんから今日が面接があるって聞いたよ。

いつももっと、ラフな服装で来ているんだけど、今日は比較的まともな服装で、出社していてよかったよ

本当は、3人の面接官なんだけど、人事の井川さんの連絡ミスで、1人これなくなったので、ご理解くださいね。

 
津川部長
津川部長

私がもし出張でいなかったら、今日の面接はキャンセルになって、再度来てもらわないといけないところだったよ。

危ない、危ない。

そういう意味で、フロンテさんでしたっけ、君はある意味ツキがあるよ。

弊社との縁があるのかもね!

 

私は、内心、

フロンテ
フロンテ

この会社大丈夫か?、めちゃくちゃいかげんやん。

3か月以上も待って、人生掛けて、1時間以上前から面接のために、夏の暑い中をスーツにネクタイ締めてきているのに!

と思ったものの、人事の井川さんの落ち度で、津川部長が悪い訳ではなく、しかも正直に話してくれたので、逆に好感を持ちました。
そして、会った瞬間津川部長には気に入られたとの第六感が働いたのと、1人面接官が少なくてラッキーだし、1時間前に面接があることを聞いたということは、大した準備をしていないから、雑談レベルで終わる可能性もあると、安心でき非常に落ち着くことができました。
終始、津川部長のペースで話が進みました。

津川部長
津川部長

君、明るいね。声も大きいし、非常に好印象だよ。

と言ってくれて、あとは、ほとんど雑談レベルで、面接は30分程度で終わりました。

 

後から推測したことですが、津川部長は非常に野心家で、できるだけ早く本部長になりたいと思っておられました。

津川部長も、専門性資格を持っていなかったので、自分の脅威となる資格保有者を採用するよりも、私のような資格のない人を採用したいのが本音だったので、私を採用したんだと思います。正に、運が味方したんだと思います。

 

不手際を行った人事の井川さんは、私が入社する頃には退職しておりました。不手際のために退職に追いやられたというよりは、もう既に転職先が決まっており、現状の仕事に力が入っていなかったことが本当のところだと思われます。
それにしても、外資系企業は、転職が日常茶飯事なので、このようなことも珍しくないのが実態のようです。臨機応変に対応することが求められます。

 

内定通知

2次面接が終わって今度は、1週間ぐらいで人事の井川さんから連絡がありました。

9月1日から来てほしいとの連絡でした。おそらく大丈夫だと思っていましたが、やっぱり、本当に連絡をもらうまでは不安で不安で仕方なかったので、天にも昇る気持ちでした。「バンザイ!バンザイ!バンザイ!」と心の中で叫びまくりました。本当にうれしかったです。

ただ、今の会社の規定上1か月以上前に退職届を出して、1か月は引き継ぎのために充てることが推奨されていましたので、その旨を丁寧にご説明し、納得してもらいました。
内定通知は退職日の1か月少し前に送るから、2~3日以内に必ず入社する誓約書を書いて送り返してくれと念を押されました。

専門資格保有者の榎本さんは、9カ月も前から内定通知を貰って引き延ばしていたのとは大違いです。ただ、専門資格を持っていない私としては、入社できるだけで有難かったので、すぐに誓約書にサインして提出しました。

私の実際の内定通知書が下記になります。給料は年収ベースで、実質5%程度上がったので大満足です!

                         20○○年〇月〇日

フロンテ様

 

採用内定通知書

 

この度は当社の求人にご応募いただきありがとうございました。 20○○年〇月〇日入社、及び以下の条件にて正式に採用内定となりましたことを通知いたします。

 

配属、職種名

○○株式会社 専門開発ビジネス部 次長としての採用となり、同部 部長または定められた管理者へのレポートとなる。業務を遂行するに当たり、勤務地に関わらず会社の指示に迅速に従うこととする。

 

試用期間

最初の3ヶ月間は試用期間とみなされ、試用期間終了後、正式雇用が決定確認される。

 

勤務地

東京本社

その他会社から転勤を命じられる場合があるが、合理的な理由により会社が認めた場合を除き、これを拒否することはできない。

 

給与

給与体系は下記のとおりとする:

 

基本給:    ○○円(12等分し毎月支給する)

ボーナス:   ○○円(ボーナスプランや個人、会社業績により変動する)

ボーナスプランは都度見直され、予告なしに会社の方針により変更また

は支給されないことがある。

 

報酬への附帯事項

給与、賞与を含む報酬については、個人及び会社の業績や会社で定めるボーナスプランに則り、上司が決定権を持つ。各報酬に関するガイドラインや該当要件は毎年見直され、変更されることがある。評価により決定された新しい給与その他条件等に関しては、翌年〇月から反映されることとする。

 

福利厚生

その他、各種保険福利厚生や有給休暇等については当社の就業規定に従い支給されるものとする。

 

退職

自己都合による退職の場合は、希望退職日の1ヶ月以上前に定められた書式による届け出を提出し受理されなければならない。一方で、会社は、労働者を解雇しようとする場合においては、少なくとも30日前にその予告をすることとする。30日前に予告しない場合は、30日分以上の平均賃金を支払うこととする。解雇予告の日数は、一日について平均賃金を支払った場合においては、その日数を短縮することができる。ただし、本人の責に帰すべき事由で、労働基準監督署長の承認を受けた者を解雇する場合は上記の限りではない。解雇事由その他は就業規則によるものとする。

 

情報の守秘義務に関する誓約書

入社にあたり、情報に関する守秘義務についての誓約書に署名、捺印するものとする。

 

規則遵守

当社との雇用契約中においては、就業規則及び就業条件を遵守しなければならず、変更があった際には変更された規則内容に従うものとする。

 

内定条件と入社承諾について

本内定条件は提出された情報、書類、また面接などの選考を通し、当社にふさわしい人材と判断し通知することを示す。

 

また、本内定は下記に基づき決定するものとする

(あ)経歴、健康診断に問題がないこと

(い)法的に日本での就業が認められていること

(う)本オファーに対し現(もしくは元)使用者を含む第三者からの入社の妨げがないもの

であること

 

上記のすべての条件について了承し、入社に同意される場合は、2部それぞれに署名捺印し、1部はご自身で保管し、一部を同封の返信用封筒に入れて返送ください。

 

同封物

  • 内定通知書 2部
  • 返信用封筒

 

内定を承諾され、当社の一員となっていただけることをお持ちしております。

敬具

 

人事 太郎                舘 次郎

部長                   部長

人事部                  専門開発ビジネス部

○○株式会社               ○○株式会社

 

上記の条件につき合意し、入社を承諾します。

 

フロンテ 三郎            20○○年〇月〇日

ご署名                日付

 

素晴らしく詳細な内定通知書で、すぐにサインして送り返しました。

 

ちなみに、ここにサインしていただいた人事太郎(仮名)さんも、私の直属の上司になった舘次郎さん(仮名)も、私が入社して3年以内に別の会社に転職して行かれました。人事の井川さんは、私が入社してすぐに転職して行ったし、まさに、大手外資系会社の人の出入りの激しさを実感する出来事です。

井川さん
井川さん
当社は、本当にやりがいのある素晴らしい会社です。

この言葉が今の耳に残っており、複雑な気持ちになります。

 

退職届を出す

もう次に行く会社が決まったので、早速退職届を所属している会社の規定に従って書きました。10年間も勤めた会社です。非常に愛着がありました。事業所が実質上のリストラを行っていることもあり、退職届を受理するところは目立たない離れた場所にありました。

しかも担当者は、最近このリストラ対応のために本社から事業所に送られてきた方でした。本当にすぐに退職届を受理してくれて、必要な書類は自宅に郵送しますとのことで、自宅の場所、と言っても社宅ですが、その場所を再確認するだけで終わりました。何ともあっけない幕切れです。
送られてきた書類に、会社のOB会の申込書があったので、会社への愛着から申し込むことにしました。しかし、25年以上在職していたことがOB会への入会条件ということで、私は拒否されました。リストラでこのような不本意な退職になっているのに、この杓子定規な対応にはびっくりしました。

電話でOB会事務局に問い合わせましたが、「はぁ?」と全く相手にしてもらえませんでした。昔ながらのコテコテの内資企業の名残を実感しました。

古き良き昭和時代の終身雇用制の名残で、理由の如何に関わらず、中途入社や転職する奴は排除するという差別意識を感じずには入れませんでした。

それと同時に、この会社への愛着も完全に薄れてしまいました。そのお陰で、新しい会社で頑張っていこうという気持ちがみなぎってきました。

 

天国の1か月

新しい会社が決まってから、有休を使って、色々と準備をしていた期間は本当に、人生でも一番楽しい期間でした。「よっしゃ~!50歳やのに好待遇で転職できた!ばっちりや!」と天にも昇る気分でした。

この時期の一番の注意点

内定が決まって、天にも昇る気持ちになるのはわかりますが、絶対どこの会社に行くかは、少なくとも入社までは明らかにしないでください。

「本オファーに対し現(もしくは元)使用者を含む第三者からの入社の妨げがないものであること」との採用内定通知書には基本書かれています。
マジで、嫉妬されたり、悪意のある人から、内定済みの会社にあることないこと言われて、内定が取り消しになる可能性は十分あります。自分はちゃんとした人間だから大丈夫だとは決して思わないでください。会社側としては、「内定の情報を、周りに吹聴しまくる情報管理ができない人」と烙印を押され、内定取り消しにならなかったとしても、入社後の立場は確実に悪くなります。

 

私の身近な話ですが、ほぼ全ての人がこのことを守っています。聞かれても

フロンテ
フロンテ

入社後に連絡するから、今はまだ内定の段階なので勘弁して~~

と言えば大丈夫です。たまに、不注意な舞い上がった人が、内定の段階で嬉しがって会社名を言ったりしていますが、入社後の会社だけでなく、我々からの信用も無くし、「情報管理のできない人」レッテルを張られることになります。

必ずぶり返しがあります

中高年の私が本当に転職が決まって嬉しくて嬉しくて、その気持ちを何度も味わいました。ただ、入社後は、職種が違い会社も違うので、ものすごく困難が待っていたことも事実です。

本当に、ぶり返しが強くて、何度か辞めようと思い詰めました。そのときは、内定を貰った時の天にも昇る気持ちを思い出し、何とか踏ん張りました。中高年になると嬉しいことが少なくなるので、嬉しいときは思いっきり、喜びましょう。それが、その後の困難に打ち勝つ原動力となります。

社宅を出る&借家に引っ越しする

退職届を出して、有休休暇が取れる1カ月の間は、ゆっくりと海外旅行でも行きたかったのが本音です。しかし、子供が学校に行っていると家族ではいけませんし、女性は現実的なので、今後のことを考えて、慎重になります。しかし、会社勤めをしていると、なかなか長期休暇は取れないので、このようなチャンスを是非生かすことをお勧めします。専業主婦の家内と二人きりだと、私は必ず海外旅行に行っていたと思います。

 

現実は、社宅に住んでいたので、退職日には基本的に社宅を明け渡さなければなりませんでした。なので、この1カ月で転居先を見つけて引っ越ししなければならなかったのです。子供たちの学校の校区の問題がったのと、短期間での転居となると、やはり近場の賃貸物件を探すことになります。そのため、結構忙しかったです。引っ越しの準備や引っ越し後の固唾けで、1カ月はあっという間に過ぎました。近場に引っ越しはしましたが、結局子供の校区が変わってしましたので、転校することになりました。このように転職することは、家族の生活に大きな影響を与えることになりますので、転職後すぐにまた会社を辞めて転職活動するようなことにならないように、それなりの覚悟を持つことが必要です。

 

本当に忙しくて、バタバタした1カ月でしたが、私が中高年になって一番の素晴らしい気持ちになれた時でした。時間が余った時に、日帰りで美術館や名所、名跡に1人で行って、充実した日々を過ごしました。

 

まとめ

1) 中高年の最終面接では、採用決定権限を持っている方に気に入られる必要がある。ここには、実力だけではどうしぃようもない縁という要素がある。

 

2) 内定を貰っても、少なくとも入社するまでは、どこの会社に行くかは絶対に家族以外には漏らさないこと。内定が取り消しになる可能性がある。ならなくても、情報管理のできない人との烙印が押される。

 

3) 会社とはドライなものである。いくら愛社精神があっても、単なる幻想で片思いでしかない。生活の糧を得る場であると割り切って、こちらもドライに対処して自分自身の生活を守ることが大切である。

 

4) 認められて新しい会社で働けるということは、何よりの喜びであり、中高年になっても、チャレンジすることを辞めてはいけない。

 

転職では、常に給料アップ。

中高年サラリーマンの想定外のリストラ、離婚への対処法を実体験をもとに示します。

負けるな中高年サラリーマン!とにかく前へ!!!