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リストラ離婚 中高年リーマンの半生

中高年の転職 面接の極意

中高年の転職ですが、大変厳しく書類選考がほとんど通りません。私も40歳の時と50歳の時の転職活動では、40歳の時は面接に3回、50歳の時は面接に2回しか呼ばれていません。その少ない面接の機会をものにしないと、中高年は希望するようなところには絶対転職できません。

基本的に、2~3回しか面接に呼ばれなかった、私がどのように内定を勝ち取ったかを、実体験に基づいてお話しさせていただきます。

 

必勝の面接対策―3選

[chat face="フロンテ1.jpg" name="フロンテ" align="left" border="none" bg="yellow"] 身だしなみと若々しさと情熱、やる気に気をつければ、面接対策はバッチリだよ。[/chat]

身だしなみ

面接では、何といってもメラビアンの法則が適用されます。簡単に言うと、「人は見た目が9割」です。あなたがどんなに優秀で、人間的にもできた人だったとしても、外見がパッとせずバカそうなら、人々は低評価しかしないということです。このことは、面接では致命的な影響を及ぼします。特に中高年は、若者と違い、どうしても身だしなみがおろそかになってしまいがちです。若い頃は、暇さえあれば髪型をいじって気にしていた人でも、全く無頓着になっていたりします。

 

1)鼻毛は出ていないか?

中高年の鼻毛の出ている人を見かけることがあります。失礼になるので、指摘されずに気づかない方もいます。しかし、抜群の不快感ですので、絶対辞めましょう。私も鼻毛の出た方と話す機会があったのですが、鼻毛が気になって会話に集中できず、嫌な想いしか残りませんでした。

 

2)フケは肩についていないか?

鼻毛ほど目立ちませんが、これも不快感を与えます。不快感だけならいいのですが、「うだつの上がらない、仕事のできない人」という印象を確実に与えます。面接の前日には、美容院等に行って、髪をさっぱりすると同時に、トリートメント等も施術してもらって、フケが出てこないようにしましょう。

 

3)服装は、高級感のあるものを!

中高年にもなって、体形に合っていない背広等を着ていると、情けない印象を本当に与えます。必ず体系にあったオーダーメイドのものを着るようにしましょう。最近はオーダーメイドでも既製品より安いものがあったりしますし、高級感のある生地で作ってくれたりします。

高級品を買えとは言いませんが、中高年の場合は、少なくとも高級感のある服装にしましょう。中高年になって、安物っぽい服装をしていると、本当に貧相に見えてしまい、仕事もできないだろうという印象を与えてしまします。

 

4)ネクタイ等の小物はセンスの良いものを!

意外と見落とされがちですが、ネクタイ等の小物のセンスも大事です。センスが悪くても、マイナスに働くことはありませんが、良ければプラスの印象を与えます。面接前に、センスの良い人の願いして、コーディネートしてもらうのも良いかもしれません。

時計に関しては難しいですね。100円ショップで購入したような時計を付けるのは論外ですが、いかにもロレックスとか高そうな時計をこれ見よがしにつけるのもどうかと思います。私は、スマートフォンをいつも携帯しているので、時計は着けていません。実際の面接の時も時計は着けませんでした。

若々しさ

中高年が意外と気にしないのが若々しさの面接での威力です。経験と知識で勝負するのだから、敢えて、年寄り感を出した方がいいんじゃないか?と勘違いしている方もおられるかもしれません。面接官は、あなたの経歴で、経験と知識があるのは重々承知しています。今後も、これらの経験と知識を活用して、本当に活躍してくれるかどうかを見ているのです。なら、若々しくて今後も若者のように大いにチャレンジしてくれる人を採用したいと考えています。年寄臭い批評家なんかを採用しようとは思っていないのです。だとすれば、若々しさを前面にアピールすべきです。

1)白髪があれば、髪は染めていく

白髪染めすることで、すごく若々しくなります。ロマンスグレーがいいんだと思われている方、面接の時だけは真っ黒に髪を染めて、できるだけ若々しくしてください。

2)若々しい服装にする

高級感のある若々しい服装が正解です。若者のような服装という意味でなく、グレーの背広よりは、紺の背広を選んでくださいという意味です。

3)声のトーンには気を付ける

声が年寄臭くなっていませんか?面接の受け答えではあなたの声も大きな要素です。「声を若くなんてできないよ!あまり無茶苦茶言わないでよ」

「ハキハキと大きな声で話すだけで、若く感じられると同時に、好印象にもつながりますので、気負つけてくださいね。」

 

情熱、やる気

これは、中高年には本当に大事です。落ち着いてしまって、情熱、やる気が感じられない人がいます。知識や経験が豊かで、人間的にも周りとうまくやっていける人柄の良い方ですが、言うなれば、「縁側に座っているお爺さん、お婆さん」のような人です。

縁側で、にこにこしながら色々なアドバイスや過去の経験を話してくれますし、みんなに対して優しく癒しを与えてくれる頼もしい存在です。でも、決して自ら動いて何かをして行くことはしません。同僚としては、脅威にもならないし、いい相談相手にもなるので、一番採用して欲しい人です。しかし、会社からみれば、すでに隠居状態で、先陣を切って果敢にプロジェクトを進めてくれる人ではありません。そんな人は要らないのです。

「この人が入社したら、何かしてくれそうだ!」という印象を与えることが重要です。そのためには、大げさに情熱ややる気を表現してください。

[chat face="仕事頂戴.png" name="求職者" align="left" border="none" bg="blue"] 御社に入社したら、○○で貢献できればと思っています。具体的には○○をしていきたいと考えてきます。もちろん、周りのコンセンサスや会社の方針を念頭に十分な心配りをしながら、推進したいと思っております。[/chat]

と目を輝かせながら、子供のように夢中で話してみてください。きっと、情熱とやる気が伝わるはずです。

面接官は中高年の場合何を見るのか?

貪欲さ

中高年の場合、特に50歳ぐらいの場合は、もう先が見えているので、ゆっくり仕事をしたいと考えている人もいます。そんな隠居体制を敷く人を会社は採用したくないのです。

実際に50過ぎの方で、そのような隠居体制の人が入社してきたことがあります。まあ、やる気がなかったです。自分から何か提案したり、新しいことをすることは皆無でした。言われた仕事を最低限そつなくこなすことに集中しているようでした。部長なのに、どの会議でもほとんど発言せず、話を振られたら差しさわりのないことを話してお茶を濁すといった姿勢でした。

やっぱり、50歳ぐらいになっても、貪欲に会社である程度、伸し上がっていこうという姿勢は重要です。ちょっとギラギラしているかなという印象を与えるぐらいで、ちょうど良いのかなと思います。

 

攻めの姿勢

中高年になると、どうしても今までの経験に頼る前例主義に陥りがちです。そのため、採用側は、この人は前例主義や自分の経験、知識だけに頼って、新しいことを学んでいかない人なのかどうかを見ています。なので、

[chat face="仕事頂戴.png" name="求職者" align="left" border="none" bg="blue"] 今までの経験をベースにこんなこともしてみたい。[/chat]

[chat face="仕事頂戴.png" name="求職者" align="left" border="none" bg="blue"] そのためには御社の○○も学んで、提案を実現させたい。[/chat]

という攻めの姿勢を見せることは重要です。

 

若い社員の模範像か

中高年の転職組に、採用者が期待していることとして、若い社員の模範像になれるかどうかがあります。実績豊富で、経験に基づいて新しい困難なプロジェクトに立ち向かい、そつなくこなす姿は、若い社員の模範像になるはずです。

一番大きいことは、周りや後輩の成長を手助けして見守っていくことが期待されています。そのため、面接では「後輩の育成にも積極的に関わっていきたい。」とアピールすることは、予想外に効果があると思いますので、是非試してください。

私の面接での実例

お恥ずかしいですが、実例を示した方がより納得感があると思いますので、実際私が体験した失敗例と成功例をお話します。

 

失敗例 - 上司の関与を期待

内資系大手企業から外資系大手企業への転職する際のこと

[chat face="面接官.jpg" name="面接官" align="right" border="none" bg="green"] 今までのプロジェクトで直面した一番の問題と、その問題に関して、あなたはどのように解決したかを説明してくれませんか?[/chat]

[chat face="フロンテ1.jpg" name="フロンテ" align="left" border="none" bg="yellow"] プロジェクトに対する協力が、担当部署の人員不足と優先順位の関係から、協力が得られませんでした。[/chat]

[chat face="フロンテ1.jpg" name="フロンテ" align="left" border="none" bg="yellow"] 担当者に話しても埒が明かないので、関与する全員と担当者の上司ならび私の上司にも出席してもらい話し合いを行いました。[/chat]

[chat face="フロンテ1.jpg" name="フロンテ" align="left" border="none" bg="yellow"] その際に、私が論点を明確に箇条書きにしました。が結局上司間でも折り合いがつかず、事業所のトップにまで話が行き、結局は、事業所トップの裁量で、ある条件での協力が得られました。[/chat]

[chat face="面接官.jpg" name="面接官" align="right" border="none" bg="green"] 担当者間で解決を目指さなかったのですか?[/chat]

[chat face="フロンテ1.jpg" name="フロンテ" align="left" border="none" bg="yellow"] 目指しましたが、部署の意向を優先しないといけないため、上司への報連相を行い、迅速に話し合いを持ち、最終的には事業所トップの裁量になりました。2週間で解決できたことは、プロジェクトにとっては幸いでした。[/chat]

[chat face="面接官.jpg" name="面接官" align="right" border="none" bg="green"] 弊社では、担当者間での解決を第一優先としています。何かが起こるたびに、上司に解決してもらうのでは、上司の業務が増えてしまい、仕事が回らなくなりますので。[/chat]

[chat face="フロンテ1.jpg" name="フロンテ" align="left" border="none" bg="yellow"] 実は、私の上司と担当者の上司が犬猿の仲で、何かとプロジェクトの妨害が正直起こっておりました。そのため、板挟みにあったメンバーが何人か交代する事態になっておりました。なので、事業所トップの裁量がどうしても必要になり、担当者と協力して、迅速に対応させていただいた次第です。[/chat]

この質問への応答で私は落とされました。兎に角、自分で解決してくれる人が必要だったみたいです。上司は関わりたくないというのがよくわかりました。実際、その後、面接担当者の別部門ですが、同じ会社に入社して、その部門の実情がよくわかりました。よく揉める部署で、上司は関りを避けている状況でした。

 

反省点は、上司の関与なく、自分だけの力で問題を解決したことを例として示すべきでした。

 

成功例 - 恥ずかし気もなく、やる気を全面的に押し出した

内定を勝ち取り、実際に入社した会社での面接の際。どうしてもこの職を得たいとの想いに溢れ、恥ずかしげもなく懇願していた。

[chat face="フロンテ1.jpg" name="フロンテ" align="left" border="none" bg="yellow"] 是非とも、チャンスだけでもいただけないでしょうか?[/chat]

[chat face="面接官.jpg" name="面接官" align="right" border="none" bg="green"] チャンスはあげるから、具体的にどんなことを考えているの?[/chat]

この瞬間に私の内定は決定し、入社することになりました。

 

諦めずに、精一杯面接に臨んで、突破されることを心からお祈りしています!