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リストラ離婚 中高年リーマンの半生

中高年 リストラ離婚 - 挫折と離婚で、人生の勝ち組に?

離婚すると転職の時に不利になったり、離婚するぐらいだから部下の管理は任せられないとネガティブに捉えられたりすることがあります。

http://fronte1192.com/2020/06/07/%e4%b8%ad%e9%ab%98%e5%b9%b4%e3%80%80%e8%bb%a2%e8%81%b7%e3%80%80%ef%bc%8d%e3%80%80%e9%9b%a2%e5%a9%9a%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e3%81%a8%e4%b8%8d%e5%88%a9%ef%bc%9f/

しかし、離婚という弱みを生かして、相手の懐に飛び込んで、人生の勝ち組になることは十分可能です。離婚したことを変に隠そうとしないで、私は公にしています。すると、話相手の方も、「私もバツイチなんですよね」と心を開いてくれて、話が盛り上がったりします。私の子供の頃と違って、離婚している人は、社会の脱落者とのレッテルはもう貼られなくなっていると実感します。

完璧な人は好かれない

当たり前ですが、完璧な人や正論ばかり吐く人は、人に好かれません。一緒にいても居心地が悪いですよね。人間は、弱い点があったりするから、親しみを感じたりするのです。お笑い芸人が、超高学歴で、投資でガチガチに儲けている人だったら、笑いを取れないですよね。言い方は悪いですが、自分よりランクが下の人が馬鹿なことをやるから、受けるんです。お笑い芸人は、ブ男やブスが結構いますし、ブ男やブスの方が明らかに人気があります。

お笑い芸人:アインシュタイン

アインシュタインの稲田は、なんて悲惨な顔をしているんだろうと感じていました。絶対モテないし、気持ち悪がられて一般企業では出世もしないでしょう。私なら、結構絶望してヤケになっていたかもしれません。しかし、めちゃくちゃブ男ですが、明るい性格であるためか、子供のころからいじめられたことはなかったそうです。

そして、お笑い界に所属することにより人生が開けてきます。下顎が異常に長く、インパクトのある顔立ちから、今いくよ・くるよのくるよに、「よしもとの宝」と言われています。ブ男が、その不細工な顔のせいで、「よしもとの宝」と言われて、実際に売れています。相方の河井ゆずるの方が、よっぽどイケメンなのに、稲田の方が圧倒的にテレビでも活躍しています。しかも、漫才のネタも、稲田の顔の悪さを全面的に出したものです。

このように、自分の弱点を長所に変えようとする発想は本当に大事です。

お笑い女芸人:ガンバレルーヤ

ガンバレルーヤのよしこをテレビで見たときも本当に衝撃を受けました。こんな不細工な女芸人がいるんだとびっくりしました。なんと本人は女優志望だったということで、そのポジティブさに舌をまきました。

キレると「クソが!!」と暴言を吐くことがあり、それが今ではギャグになっています。これが綺麗な女性が発した場合は、好きにはなれないですが、よしこなら許せるというのがあります。やはり、ブスの特権を生かした芸風です。しかも、よしこのようなブスを見ていると、自分に自信のない女性は安心するのではないでしょうか?これもブスという女性にとっては本当に本当に大きいハンディキャップを克服して、それを長所として、ブレイクしていった凄さです。

 

アインシュタインの稲田とガンバレルーヤのよしこをテレビで見るたびに、自分自身が背負っているハンディキャップなど無いに等しいと思うようになりました。更には、たとえハンディキャップがあったとしても、それはやりようによって、大きな武器にすることができることを稲田とよしこから学びました。

 

挫折と離婚を隠さない

私は結構順調な人生を歩んでいたので、離婚は大きな挫折でした。他人から見たら大したことないかもしれませんが、できれば隠したい過去でした。しかし、今では自然な話の流れで自分から語るようにしています。

小学校の頃から、クラスでも成績は1~2番で、運動も良くできて、これもクラスでも1-2番で、必ず他の小学校のとの対抗する連合運動会には、代表選手として選ばれていました。別に、大した努力もしなかったので、運動や勉強ができない人の気持ちなんてこれっぽっちもわかりませんでした。中学校の時も、親がどちらかと言えば貧しかったので、中学受験はさせて貰えませんでした。なので、地元のその当時ツッパリが多くいる不良中学校に通っていました。なので、成績はいつもトップクラスでした。運動もそこそこできていました。

高校は、地元の公立のトップ高に進学しました。まあ、ここで自分が勉強できないことを思い知りました。中学校まではいつもクラスで1番だったのが、高校では真ん中ぐらいの成績でした。学年の順位は、178番だったのを今でもはっきりと覚えています。かといって、必死で勉強しなかったのが、今では大きな後悔です。いまでも、時々中間テストや期末テストの直前で、何もまともに勉強をできていなくて、脂汗を出す夢を見ることがあります。私の人生では、この高校の時の勉強の出来なさが、一つの挫折でした。

その後1浪して、そこそこの大学に入って、高校の時の勉強の出来なさを克服する意味もあって、大学院の博士課程まで進学しました。大学院の学費は、親から出してもらうことなく、奨学金等を貰って、どうにか自分自身で賄いました。博士号取得後、すぐに結婚して、海外への研究留学を長い間しました。帰国後政府関係の研究機関に働いていました。そして、39歳の時に、自分がアカデミア(大学関係)の研究機関で、今後もやって行けるかどうかを冷静に考えて、一般企業に行くことにしました。正直、アカデミア(大学関係)の研究機関で研究職を続けることは苦痛でした。安月給で、大きなプレッシャーの中、成果を出すために必死でのた打ち回るのは限界が来ていました。これが仕事での大きな挫折です。その後すぐに、12年近く婚姻生活を続けた妻に離婚を言い渡されることになります。プライベートの生活での大きな挫折です。

アカデミア(大学関係)にいたころは、それなりの業績も出して、「先生、先生」と言われていたので、正直エリート風を吹かせて、凄い発見をしてやると意気込んでいました。今にして思えば、変に自信満々の嫌な奴でした。自分自身でも、結構無理していたと思います。

 

それが、リストラ離婚されて、開き直ってそのことを公にすると、自然体で生きれるようになり、アカデミア(大学関係)にいた頃の大きなプレッシャーからも解放されました。

 

笑いと親しみを持ってもらえる

[box01 title="鉄板ネタ"]

1) 40歳で、アカデミアでの研究職を挫折。

2) 民間企業に入って2週間ですぐにリストラ。

3) その後12年連れ添った妻に離婚される。

4) 3年分の割増退職金を貰うが、すべて離婚のための慰謝料養育費となる。足りずに、挙句に親から1000万円以上借金する。[/box01]

を、あけすけに聞かれたら話すことにしました。だいたい話すと、

「漫画みたいやな?」 「本当の話か?」 「波瀾万丈の人生やな?」

というように言われ、笑いと親しみをもってもらえるになりました。

大学時代の学部の同窓会を主催する

民間企業への就職と離婚を機に、40歳の時に、大学の学部の同期の同窓会を主催しました。自分自身の人生を振り返りたくなったのが、一番の動機です。結構、人が集まり、それ以降毎年開催しています。同期の中には本当に優秀な研究者もいて、39歳で母校の出身学部の教授に就任した奴がいます。彼だけでなく、40歳ちょうどで、これまた母校の出身学部の教授に就任した奴もいます。私の所属する同期は、稀にみる優秀な奴らばかりです。部長クラスになっている奴や、サラリーマンなのに確定申告をしないといけない奴が結構います。凄いです!

正直、なかなか皆さん忙しくて、同窓会に集まってくれることが難しかったのです。しかし、仕事に挫折して、離婚もされた私が中心となって、同窓会を企画すると多くの方が有難いことに参加してくれました。優秀な同期の母校の大学教授が同窓会を主催すると、ここまで人が集まらなかったのではと思います。同窓会は、ある意味成功者の自慢大会みたいな要素があります。なので、ある程度社会的成功を収めていない人達は、辞退します。

その点、私のような仕事もプライべートもボロボロの奴が主催すると、「フロンテを慰めてやろうか?」という感じで集まってくれました。

そして、私の漫画のような人生話を肴にして、わきワイワイとした雰囲気になり、一気に大学生時代のような素晴らしい雰囲気になりました。何とも言えない懐かしさと、過ぎ去った日の切なさが入り混じった雰囲気でした。

このように最初の同窓会が大成功して、その後毎年同窓会を開けることになりました。私が、自分の失敗(仕事の挫折+離婚された)を前面に出して、笑いと親しみを持ってもらったお陰です。

負けるが勝ちというのを実感

転職してからも、キーパーソンと個人面談をするのですが、話の流れで面白おかしく自分の失敗(仕事の挫折+離婚された)を話すようにしています。

[box03 title="自分の失敗(仕事の挫折+離婚された)"]

1)アカデミアからやっと一般企業に転職したら、2週間でクビになった。

2)でも、割増退職金として3年分の金額を貰えた。

3)でも、離婚を言い渡されて、割増退職金は、すべて養育費と慰謝料に消えて、それでも足りずに親から借金した。

4)でも、今は再婚して、このように仕事得ております。[/box03]

もし、今の仕事をクビになったら、また離婚で、養育費+慰謝料で借金まみれになるので、是非とも、この会社で踏ん張りますので、宜しくお願いします。

が鉄板ネタになっております。ほとんどの人が笑顔になって、私に親しみを覚えてくれて、その後の人間関係の構築が、本当にやりやすくなりました。

 

新卒で入ってくる新人研修の際にもこの鉄板ネタを披露しております。年齢差もあって、通常は大きな壁があるのですが、この鉄板ネタのお陰で、笑顔になって、私に親しみを覚えてくれます。

 

このように、挫折と離婚のお陰で、人生の勝ち組に近づいたと私は解釈しています。皆さんも大きなネガティブポイントを、自分の強み(武器)に変えるようできたら、人生は輝いてくるので、是非試してみてください!