中高年 リストラ離婚 - 実は最も幸運な出来事
40歳でリストラされて、支えてくれるどころか、離婚してくれと言われた時の気持ちと言ったら、茫然自失以外の何物でもなかったです。世をはかなみ、もう何もかも投げて、どっかに行ってしまおうと真剣に考えました。
- 世の中が嫌になりました。
- 自分の人生がゴミになったと感じました。
そのなかで、唯一私を支えたのは、「やりきれない怒り」でした。真面目に生きてきた私が、こんな仕打ちをされることに対する怒りでした。
とネガティブな気持ちで一杯でした。そのネガティブな気持ちを一掃してくれたのが、天才的な経営者のスティーブ・ジョブズの言葉でした。スティーブ・ジョブズの私の印象は、人格的に問題のある滅茶苦茶な経営者でした。部下が寝る時間を惜しんで、生活を犠牲にして、開発したものを、気に入らないと、
「クズだ!ガラクタだ!」
と罵倒して、クビにするような話ばかりでした。スティーブ・ジョブズの方が、人格的に問題があると私は感じ、大嫌いでした。ただ、仕事の実績は認めざる負えませんでした。
その荒くれ者のスティーブ・ジョブズのは、自分が作った会社を追い出されて、さぞ罵詈雑言を吐いているものと思っていました。もしかすると、自分を追い出したジョン・スカリー氏を、暗殺することすら考えているのではないかと思っていました。それが、なんと、逆に
はぁ~~~~~~~~~~~~~~
ビックリ仰天して、スティーブ・ジョブズの伝説のスピーチを何回も何回も聞き直したのが昨日のことのように覚えています。
「ステイ・ハングリー、ステイ・フーリッシュ」
亡くなったスティーブ・ジョブズは多くの印象的な言葉を残しました。特に、2005年に米スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチは、伝説となり、今でも語り継がれています。私も、この伝説的なスピーチに感化されて、リストラ離婚を乗り越えることができました!
以下がその伝説スピーチで、私が自分のリストラ離婚を乗り越えるきっかけとなった文章です。
このスピーチで、私は「ジョブズがアップルから追い出された」ことを、「リストラされて離婚を言い渡された。」ことに置き換えて、何度も何度も咀嚼しました。
そして、リストラされて離婚を言い渡された。」ことは、人生でもっとも幸運な出来事になる可能性があると、心から信じて、「探し続けてください。絶対に、立ち尽くしてはいけません。」を実践しようと心に決めました!
私にはリストラ離婚が、最も幸運な出来事だった
妻の不満に気付くことができた
私自身としては、「飲む、打つ、買う」などを一切していなく、暴力を振るったことなども当然ないので、離婚をされるとは全く考えていませんでした。自分自身としては、非常に良い旦那だと自負していたのに、リストラで職を無くすことが決まった瞬間、離婚を言い渡されるとは夢にも思いませんでした。本当に、頭をブロックで、ガツンと殴られたような感じでした。
「離婚したいぐらい不満に思っていたのか?」と。
ただ、その時、妻に謝罪して離婚を回避しようとは全く思わなかったです。なぜなら、私がリストラで職を失うという話をしたときに、結婚11年目で初めて、離婚したいと言い出したから。このタイミングで、離婚を告げるなんてありえないと感じました。少しでも愛情があれば絶対にしないことです。その瞬間、離婚が私の中で確定しました。
離婚をして、後ろ指をさされる気持ちがわった
離婚してから、やはり、面と向かって、「離婚するような人が、部下をちゃんと育成できるとは思えない。」と言われたこともありました。
あと、大学の同窓会に毎年出席するのですが、出席メンバーで、バツイチなのは私だけで、正直肩身が狭いです。みんな、なんやかんや言っても離婚していないんですよね。
あと、離婚したときに、上司に呼び出されたし、やはり離婚では、後ろ指をさされていることを実感しました。
今まで後ろ指をさされたことがなかった私にとっては、忘れえない経験でした。
新しい人生を探せた
リストラ離婚されたからこそ、自分の人生を見つめなおすことができ、今後の仕事と家庭に関して、じっくりと考えることができました。
入社してすぐにリストラされたので、大学関係の職に就くこともできましたが、やはり自分は企業でやっていきたいと思いました。大学はどちらかといえば名誉職で、かつ利潤を追求しない学者の生活には自分は向いていないし、幸せを感じないことが実感できたのです。小学六年生の時の恩師に言われた言葉、
「お前はサラリーマンにしかならん。」
というのが結局、的を得たアドバイスだったことに気づきました。
家庭に関しては、離婚して、別の女性と新しい家庭を築くことを決心しました。12年近く一緒に暮らしてきて、離婚を言い渡された妻と、家庭を再構築する気にはなれなかったのです。それに、本当の再構築はできないのだと感じていたし、結局は離婚するほうがお互いのためになると、本能的に感じました。
そして、周りから何を言われようが、
「探し続けて、絶対に、立ち尽くしさない。」
という信念で行動しました。
その後は、私の半生に書いてある通り、うまいこと転がって、幸せな人生を今は歩いております。
幸福な「リストラ離婚」のまとめ
リストラ離婚したその時は、絶対降伏になんか思えないです。しかし、それを幸福に思えるようになれば、大成功です。幸福に思えるような人生を送ればいいのです。
起こってしましたことは変えられません。その起こったことを、幸福に変えることはできると固く信じれば、なんとかなるのです。私もなんとかなりました。
例え、何とかならなくても、なるようにする努力をしたことは、人生にとって大きな意味があると思います。
挫折してなんぼ
人生で、挫折したことがない人なんていないでしょう。結局、リストラ離婚も、私にとっては大きな挫折でした。しかし、挫折するから、人生の醍醐味を味わえるんじゃないでしょうか?生まれてから、死ぬまで順風満帆の人生なんてつまらないですよ。
挫折して、その挫折をどう乗り越えていくかが、人生ゲームだと最近思えるようになりました。
次に生かす!
挫折を次に生かせば、挫折は、挫折でなくなります。
「成功するための苦い経験だった。」
に変わるのです。50年以上生きてきましたが、思い出に残っているのは、平々凡々とした日常ではなく、挫折したことと、それにどう対応したかです。それが、
「人生を精一杯生きてきた!」
との実感に繋がるのです。リストラ離婚によって、私はその実感を手に入れたのは、幸運だと思っています!!!