fronteのブログ

リストラ離婚 中高年リーマンの半生

中高年の転職先として 起業するはありか?

事業所閉鎖によるリストラで40歳と50歳の2回も転職した身からすると、大手企業と言えども、終身雇用も年功序列もなくなって、嫌気がさしてきたりします。もう、雇われ身分は辞めて、自分が事業主になって頑張ってみようかと私ですら頭によぎったこともあります。

なので、今回、中高年がリストラを機会に、脱サラして起業する選択肢はありなのかについて、話してみたいと思います。

 

結論を言いますと、個人的には絶対に、本当に絶対に辞めておいた方がいいと断言します。このようにさんざん辞めた方がいいと言われても、迷いなく、突き進んでいくのが、起業する人なのです。

なぜ起業するのか?

起業するには理由が必要です。もちろん無くても企業はできますが、いばらの道を歩んでいくのですから、絶対的な指針は必要です。二進も三進も行かなくなった時に、何のために起業したんだろうと振り返り、その理由が十分に心の底から納得できるものなら踏ん張ることはできるのではないでしょうか?

1)起業する一番の理由が金儲けはあり得ない。

もちろん、生活するためには、利益を出さないといけないので、金儲けができなければ事業が継続できないのは当然です。なので、金儲けは、結果としては必要となります。

しかし、それが起業の第一の方針となると、金儲けのためには手段を選ばないということになりかねません。オレオレ詐欺のような犯罪や犯罪すれすれの事業の方が、金儲けはできるので、事業内容としては、かなりブラックなものになってしまいます。違法ではないけれども、法律すれすれのマルチ商法などは、その典型的なものでしょう。人間関係を壊してまで、利益を出すシステムには戦慄すら覚えます。

2)人のためになることが起業の理由であるべきです。

綺麗ごとではなく、人々が困っていることで、それを解決することを起業動機にするべきです。そうすれば、人にも喜ばれますし、利益もついてきて、一石二鳥です。ボランティアをしろと言っているのではないのです。利益を上げるのは、全然悪いことではないです。ただ、利益を上げるのは、人が困っていることを解決した報酬として受け取るというビジネスモデルにすべきだと言っているのです。これって、簡単なようで非常に大変なことです。

人々が困っていることを同定して、それを明確に解決することを提供するのですから、並大抵な事ではないです。しかも、人々のニーズは刻々と変わってきています。更に、人々が困っていることを同定して、それを明確に解決することに関しては、歴史と経験のある大資本が既に市場をがっちりと抑えていることがほとんどです。なので、あなたがスモールビジネスとして始めるときは、新しいニッチな分野を狙うしかないのです。しかし、そのようなニッチな分野を狙っている人は、あなた以外にも沢山いますよ。大資本も、自分たちの本業に関連した分野で狙っていますよ。その中で、あなたは勝ち残っていけるでしょうか?

3)起業して成功する勝算はありますか?

人が困っていることを解決するビジネスモデルを思いついて、それをあなた自身がやらないといけない理由はなぜですか?逆に言うと、競合相手は成功できなくて、あなたなら成功するという理由は何ですか?そんな理由、簡単に見つけられないですよね?

私が言いたいのは、個人で起業して成功するなんて元々無理ゲーなのです。特に、頭の固くなった中高年ならなおさらです。奥さんや子供がいなくて、失敗しても自分自身しか困らないなら、私は止めません。でも、奥さんや子供がいるなら、家族のためを思って辞めておきましょう。

本当に成功すると心の底から思うのなら、事業計画書をしっかり描いて、投資会社等にコンタクトして、事業資金を全部出してもらいましょう。あなたの事業計画書が本当に優れていて、投資する価値のあるものなら、投資してくれるはずです。もちろん、今まであなたには実績がなく、かつ体力も弱ってきている中高年であるという二重苦からは解放されませんが、、、。

最低限、事業計画書を書いて投資を受けることができなければ、起業しても勝算はないということです。最近はクラウドファンディング等もあるので、手軽に資金集めアできるはずです。もし、資金が集まらないなら、あなたの事業計画書は、本当の人助けにならないか、事業として利益を出せるような計画ではないのです。

今までの経験をどう生かすのか?

中高年が起業する利点と言えば、今までの経験、知識、人脈を生かせることです。逆に言えば、今までの経験が全く生かせない異分野で起業するなんて、愚の骨頂です。全く経験、知識、人脈がないなら、体力的にも馬力があり、寿命が長いので事業を長くできる若者の方が圧倒的に有利です。

大体中高年で起業して成功している人は、今までの経験、知識、人脈を十二分に生かしています。簡単な例でいえば、医者や弁護士が開業するときなどがそうです。

 

もう一度原点に立ち返ってください。人が困っていることを解決するためなら、あなたは起業した方がいいのですか?今までの経験、知識、人脈を使って、別の会社に転職した方が、より大きな仕事はできませんか?より大きく人のためになることになりませんか?例えば、弁護士の人が、大手弁護士事務所の方針で、大会社のためにしか働けない、実は自分は、社会的弱者のために、弁護士として力を十分発揮したいんだという場合がそうです。そうなら、自分自身で起業する意味もありますし、今までの経験、経験、知識、人脈も十分生かせます。なので、私は、そのような起業をお勧めしているのです。

 

正直、一般的な会社員は大きな組織の中の小さな歯車として仕事をしているので、あまり実感が湧かないかもしれません。しかし、実感はないとしても大きな組織の中で小さな歯車として働いている方が、俯瞰的な観点からは、起業するよりも、はるかに人が困っていることを解決することに貢献している方が大きいのです。

例えば、あなたが製薬会社で研究開発職として働いているとします。日々の業務は細分化され遣り甲斐を実感できず、グローバルでの競争にさらされ、非常にストレスフルな状況で、あなたは会社を辞めて、個人で製薬会社を中心とした株式投資家になったとします。個人株式投資家として同じ給料を稼げたとしても、あなたは、何万人、世界では何十万人といる病気の薬を作って、多くの命を救うことができた職を辞めたということになります。つまり、そのまま別の製薬会社に転職して、新薬の創出に関わる方が、よっぽど人助けに貢献できた可能性があるのです。

 

このように、社会貢献によってお金を貰うビジネスモデルでは、起業することによって社会貢献度が低下し、給料も低下することがほとんどです。

転職できないから、起業するは無し

転職できないから起業するは本当に最悪ですこれは本末転倒も甚だしいです。綺麗ごとではなく、起業は困っている人を助けるためにするのです。困っている自分自身の金儲けのためにするのではありません。断言します。絶対成功しません。中高年になってから、いくら転職活動が苦しいからと言って、バカげたことをしてはいけません。

 

どうしてもお金に困ったなら、時間給が貰えるアルバイトをしましょう。起業して、どれだけ真剣に長時間働いても、利益が出ないどころか、赤字になることがあります。ビジネスモデルが全然違うのです。

厳しい言い方を敢えてすれば、とにかく決まった時間働けば、その労働時間に応じてお金がもらえるアルバイトの方が、起業するよりもよっぽど楽で、リスクもほとんどありません。長年、そんな時間給の甘ちょろい生活に慣れてきた中高年のサラリーマンが、いきなり起業して、利益を出せるほど世の中甘くありません。

 

転職できずお金に困った場合は、起業ではなく、アルバイトで時間給で稼ぎましょう!

どうしても起業したいなら ブロガー、ユーチューバーがお勧め

これだけ言ってもどうしても起業したいんだというなら、、最近は全くリスクを取らずに、起業して年間何千万円、何億円も稼げる職業が出てきたので、参考までにお話します。

それはブロガー、ユーチューバーです。簡単いうと、前者はブログ、後者はユーチューブを投稿して、広告収入で稼ぐのです。初期費用もほとんどかからず、失敗してもほとんど痛手は被りません。成功して、毎月何十万円と稼げるようになったら、税金対策のために自分一人の会社を立ち上げ(これが起業に相当します)、事業収入を得ればいいのです。

 

ITが発達した現代ならではの夢のような職業です。本当にリスクフリーで、当たれば大きく稼げます。

 

そんなにいい職なら、なぜ私がやっていないんだと言われそうですが、正直言えば、私もやっています。このようにブログを書いて、ブロガーになりたいと密かに頑張っています。

しかし、1円も儲けていません。リスクがなく、簡単に始められるのですが、ほとんどの人は、ブログやユーチューブでは、稼げていないのです。この分野で稼ぐのは、無茶苦茶難しいのです。ブログを始めた私が実感していることです(笑)