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リストラ離婚 中高年リーマンの半生

中高年 転職 - 厳しい現実を乗り越えろ!

中高年の転職は厳しい。私は40歳と50歳で2回経験しましたが、ため息しか出ない現実に直面するしかありませんでした。2回ともリストラによる解雇のようなものだったので、中高年にもなって、転職活動しました。1回目はその過程で、離婚して家族まで失いました。その時の正直な想いは、「もうやってられない。消えてしまいたい。」でした。厳しい現実を、とても乗り越えれるとは思いませんでした。半分自棄になっていたと思います。

 

しかし、結果的には2回とも転職を成功させて、給料は右肩上がりで、転職の時に、飛躍的に給料が上がる幸運に恵まれました。なぜ、そんなことが可能だったのか?どのように厳しい現実を乗り越えたのかをお伝え出来ればと思います。

中高年転職で一番大切な事

転職が決まるまで職を確保することに尽きます。精神論や「退路を断って、前進する。」ということでは、中高年の転職は乗り切れません。妻と子供を養わないといけないなら尚更です。私が、事業所閉鎖のため職を失うことが決定して、新しい職が決まる前に、その当時の家内から離婚を言い渡された時のことです。正に茫然自失(ぼうぜんじしつ)になった時、私を支えてくれたのが、職があり義務的に会社に行かないといけないことでした。事業所閉鎖に伴う諸々の作業を責任を持ってしなければなりませんでした。

嫌でも、朝起きて会社に行って、少なくとも定時までは働かなくてはならなかったのです。その当時は、フラフラになりながら会社に行っていましたが、それが良かったのだと思います。会社への忠誠心ではなく、いわゆる割増退職金を貰うためには、引継ぎ業務を完全にしなければならなかったのです。

今思えば、嫌でも会社に行って、業務をすることにより気がまぎれ、引きこもりのような状態にならなかったのが、更生するきっかけとなりました。

職があるということで、経済的な安心感もありましたし、会社に出社して規則正しい生活を送り、昼休みには同僚と一緒にご飯を食べて、色々な話をするうちに、精神的に立ち直ることができました。

事業所が閉鎖になっても、あぶれた従業員の受け皿となるベンチャー企業には、希望すれば入社できることになっていたので、その選択肢を転職が決まるまで持てたのが一番の勝因でした。

なぜなら、「悪い条件の会社には行かないよ!」と突っぱねることができるからです。職をなくしていると、条件が悪くても、無職よりはいいかと妥協してしますことになりかねません。特に、リストラや離婚で、心が弱っているときは尚更です。なので、中高年で転職する際には、転職できなかったとしても、職は確保できているという状況が一番重要になります。

間違っても、退職してから、転職活動するような馬鹿なことはしないでください。中高年は、まともな会社に転職できない可能性が高いのですから、転職がダメでも、ある程度の職は確保できているという状況を死守してください。

中高年転職の心の持ち方

諦めない

転職できなくても、ある程度の職は確保できているという状況があると、俄然と心が軽くなり、勇気が湧いてきます。

最悪の時は、その職に就けばいいのですから、あとは、より条件のいい職を探すのみです。心に余裕があると、変な妥協をせずに、より条件の良い転職先を目指すことができます。

何回、お断りメールを受け取っても、ある程度の職は確保できているので、それほど傷つかずに、冷静に受け止め、次につなげることが、私の場合はできました。

 

ダメで当然と開き直る

転職活動で、書類選考が全然通らないとやはり落ち込みます。また、2カ月もすると、応募する案件自体が底をつきます。

そういう時は、ダメで当然と開き直って、悲観的にならないようにしましょう。ふと、このように考え方を変えると、思い詰めていた気持ちがほぐれます。すると、前向きになって、また最初の頃のように、転職活動に積極的になれます。

視点を変え、気持ちを変えると、同じような状況でも、全然感じ方が変わってきますので、是非無理をせずに、たまには開き直ってみてください。

中高年転職を成功させるの行動

とにかく転職活動をする

リストラで、一斉に同僚も転職活動し始めるのですから、先手必勝です。落ち込んだり、嫌になって、転職活動を休んでいる暇はありません。とにかく、転職活動はしましょう。

応募する案件がなくなったら、じっと待っていてはいけません。積極的に複数の転職エージェントにコンタクトを取って、非公開案件を探し出す努力をしましょう。

 

当たり前のことですが、転職するためには、グチグチ言っていないで、転職活動するしかありません。下手な鉄砲も数撃てば当たるのです。応募の際には、確保できている職の条件よりいいところを当然応募し続けてください。このスタンスだと、変な妥協をすることもないので安心です。転職活動がうまくいかないと、どんな職でもいいわと本来の目的を忘れてしまうことがあるので、注意が必要です。

 

明るく、朗らかに過ごす

中高年の転職活動は、なかなかうまくいかず長期戦になることが多いため、どうしてもイライラしたり、気分が落ち込んだりします。独身ならまだ良いかもしれませんが、奥さんや子供がいる場合は、悪影響を及ぼしてしまいます。そのため、明るく、朗らかに過ごすことに勤めましょう。

転職先が見つからないとか、私がこんな不運な状況に陥るなんてどうなっているんだ、と家族に愚痴をこぼすことは絶対辞めましょう。この愚痴のせいもあり、私はリストラによる転職活動中に、離婚をその当時の家内から言い渡されてしまった苦い経験があります。

愚痴を言わないまでも、態度に出てしまっていることがあるので、家族と接するときは完全に気持ちを切り替えるようにしましょう。それでなくても、家族もあなたが転職活動しているに、ストレスを感じていて、大丈夫かなと、何を言わなくとも心から心配しているはずです。最悪でも、受け皿のベンチャー企業に行く選択肢は確保しているからと家族を安心させると同時に、自身の気持ちからも不安をなくして、楽しく日々を過ごすようにしましょう。

明るく、朗らかに過ごす習慣により、運も良くなり、面接等での何気ないしぐさが好印象に繋がりますので、騙されたと思って是非実践してみてください。実践すると、いいことしか起こりませんよ。

私は1回目の転職では、実践できなかったので、2回目の50歳の転職の際に、実践することに勤めました。思った以上の効果があり、1回目と違って、家族関係も良好で、幸せな日々を過ごせました。

中高年転職は絶対にいい経験になる。

私の父親の世代は、高度成長期で、年功序列で、一つの会社に勤めあげることが普通でした。なので、中高年の40歳と50歳で、2回もリストラによる転職をする私の状況を、非常に気の毒に思っているでしょう。私も、こんな経験はしないに越したことがないと、以前は思っていました。

ただ、今振り返ると、非常に良い経験になり、自分自身の人生に良い意味でのアクセントを与えてくれたと感謝しています。

1) 中高年になるとどうしても守りに入るが、転職により、全く新しい環境に身を置いて、嫌でもチャレンジすることができた。   2) 会社員として給料をもらっていることに、心から感謝できた。転職活動で、本当になかなか次の職が決まらないと、サラリーマンとして職を得ることの有難さを、のhh等に身をもって感じることができた。毎月、一定の給料をいただけることは本当に有難いことである。   3) 他人の痛みを感じれるようになった。以前は、リストラされて次の職が見つからないなんて、本人が悪いんだよ。自己責任だと思っていた嫌な自分がいました。しかし、自分がその身になると、身勝手なもので、世の中には、自分の能力だけはどうしようもないことがあるのだと認識して、他人に優しい目を向けることができるようになりました。   4) 人生は安定したものではなく、一瞬先は闇であることを身をもって実感しました。そのため、一瞬、一瞬を精一杯生きていこうと思うようになりました。  

このように、中高年のリストラ転職で、非常に苦労したお陰で、自分自身の人生に対する考え方が良い方向に変わったと感じます。厳しい現実を乗り越えて、中高年の転職を成功させた暁には、新しい世界が見えてきますので、是非、中高年の転職活動を頑張ってください~~~