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リストラ離婚 中高年リーマンの半生

中高年の転職の注意点

今回は、40代50代で転職する際の注意点に関して言及させていただきたいと思います。

 

私は、40歳の時と50歳の時の2回転職をしました。どちらも自分から望んだキャリアアップのための転職ではなく、職場がなくなるため転職せざる負えなかったのです。なので、中高年でリストラに遭い、生き抜くための転職での注意点を今回書かせていただきました。

40歳の時は、大手外資系会社の私が所属する事業所の完全閉鎖なので、そこに勤める約400名が完全に職を失い、転職していきました。50歳の時は、大手内資系会社の実質的な事業所の閉鎖でした。割増退職金を基本的に払いたくなかったため、残りたいと思えば、会社から切り離された受け皿であるベンチャー企業に残ることができました。しかも、5年間は、そのベンチャーの業績に関わりなく、今までの給料を保証するという手厚いものでした。しかし、それでも400人以上に従業員が転職して会社を去っていきました。

 

この2回の自分自身と何百人にも及ぶ同僚たちの転職を目の当たりにして、実際に肌で感じた中高年の転職への留意事項が今回の内容です。

中高年でリストラにあった時の対処法

事業所の完全閉鎖によるリストラの場合は、転職せざる負えません。受け皿を用意してくれた場合でも、明らかに現状より雇用条件が悪くなります。特に、40代50代の中高年は、年齢的にも転職が簡単ではないため、途方に暮れてしまします。

兎に角、現状を受け入れる。

とにかく、リストラに遭った時は、騒がず現状を受け入れましょう。泣いたりわめいたり、抗議しても、良い方向には向かいません。

静かに現状を受けとめるのが一番の対処方法です。特に、事業所全体が閉鎖されるのは、個人の力量が判断された訳ではないのです。「あ、そうなったんだ。」と他人事のように認識することをお勧めします。

 

次に最悪の場合を予想して、覚悟を決める。

事業所が閉鎖され、職を失ったとしても、命まで取られることはありません。今まで働いてきた貯えもありますし、失業保険を貰うことも出します。最悪の場合、職が全く見つからず、貯金が底をつき、家財道具を売り払うようになってもいいじゃないですか?

日本は有難いことに、生活保障制度があります。日本国民というだけです、最低限の生活が憲法で保障されています。つまり、餓死することはないのです。

あと、家族に愛想を尽かされて離婚されて、一人で生きていくことになるかもしれません。それも覚悟すれば怖いものはありません。例え一人っきりになって、仕事が全く見つからなくても、何とか餓死せずに生きれることが認識できたと思います。

 

どうすればいいか、現状での最善策を考える。

それでは、次は「どうすればいいか?最善策は何か?」を考えればいいだけです。事業所が閉鎖になれば、それなりの割増退職金も貰えますし、完全な閉鎖でなければ、受け皿となるベンチャー企業にしがみ付くこともできます。

ここでちょっと考えてみてください。中高年というだけで転職をあきらめていませんか?もしかしたら現状よりもいい条件の転職先があるかもしれません。バカじゃないのと決めつける前に行動です。どうせ想定している最悪では仕事が見つからないのですから、行動して、見つかったら万々歳じゃないですか?事業所が閉鎖されて、完全に職をなくす前に通常、半年から1年の猶予はありますから、その間に転職活動すればいいじゃないですか?どうせ、会社の仕事はないんですから、自分の転職に全力投球すればいいだけの話です。

どうですか?心が軽くなって転職活動する気になってきましたか?

中高年で転職に失敗する人 特徴3選

実際にリストラに遭った中高年で、転職に失敗する特徴が大きく言って3つほどあります。転職に成功する話は、自慢げに語られたり、インタネットで調べれば、体験談や秘訣のようなものが書かれていますが、実際には、転職に失敗する人も沢山います。

実際に、私が経験上見聞きした中で、失敗する人の特徴を示しますので、それを反面教師として、転職に臨めば、少なくとも転職が成功する確率は上がると思います。是非、騙されたと思ってトライしてみてください。

 

その1)現状を受け入れない。

失敗する人は、リストラされるという状況を基本的に受け入れていません。「こんなことは自分の身に起こっていいはずがない。自分は真面目にずっと働いてきたんだから、報われるべきである。」と、頑固現状を受け入れようとしません。

そういう人は、会社を家族のように信じていて、「私を裏切るわけがない、何かの悪夢だ。早く目が覚めてくれ。」と思っています。なので、会社や現状をそれほど非難しませんが、今の状況はおかしいと心底思って、フリーズして、時間が止まったような状態になっています。

私も実際、そのような人を見ましたが、もう3か月ぐらいで、目を疑うほど老け込んで、しかも痩せこけて、別人のようになってしまっています。とても声をかけれられない状況です。生きる気力がなくなったみたいで、転職活動どころではなく、医者に診てもらった方が良い状態に陥っています。これが一番悪いパターンです。

「会社は、あなたを守ってくれませんし、あなたを利用する存在でしかないことを心に刻みましょう。」そんなのは、当然だと思っている人でも、出世するために、体を悪くしてまで働く人を、私は結構見てきています。「そんな会社で出世して何になるの?給料が倍貰えるの?定年後も高給で働かせてくれるの?」と言いたいです。会社とは、本当に距離を置いて対応していきましょう!いつでも辞める、あるいは辞めさされることを念頭においておくと、ちょうどいいぐらいです。

 

その2)会社及び社会状況を非難し続ける。

会社及び社会状況を非難する人も、ある意味、現状を冷静に受け入れていない人達です。会社を非難して、方針を改めさせて、以前のように事業所で働くことを夢見ている方です。

実際に、40歳で外資系会社の事業所が閉鎖になった時、「自分たちの想いを伝えたい。」といって、有志の何十人かが、欧米本社の社長に会いに行こうとしました。日本の労働基準法では、「閉鎖を提案する」としか言えないので、その提案をひっくり返す、あるいは縮小してでも事業所を残そうと頑張りたかったようです。

気持ちはわかりますが、無駄で意味のないことです。現状を受け入れて、次に進みましょう。こういう方たちは、一通り会社や社会状況を非難して、それでも現状が変わらず、ある程度言いたいことを言ったので満足して、次のステップに進む傾向にあります。なので、その1)の人よりは、はるかに末子です。

私がここで言いたいのは、「そんな無駄なことをせず、とっとと自分の次の進路を探すことに全力を注ぎましょう。」です。

先んずれば人を制すです。

 

その3)条件の良い転職は無理だと、諦めてしまう。

中高年のそこそこの地位の人に多いのですが、世の中の情報や転職サイトや転職エージェントからのインプットを受けて、現状と同じような条件のいい転職先はないと、あきらめてしまうことです。これは、絶対避けてください。

いい転職先があるはずだと思って、強く希望を持って、あきらめずに転職活動してください。条件の悪い転職先でも仕方がないと諦めて、転職すると絶対に後悔することになります。現状より良い条件の転職先をまくまでも目指し、入社するときの条件は良くないけれども、将来的には今の条件よりも絶対よくなると思える転職先に入社しましょう。

私が言いたいのは、それが難しかったとしても、初めから条件が悪いところでいいやと絶対思わないことです。「どこでもいいからと、兎に角は入社できるところに、入社してしまう。」ことだけは、絶対避けてください。探せばきっと見つかります!!!

中高年の転職の極意

とにかく早く行動すること。

リストラされた時は、とにかく現状を受け入れ、会社や社会状況を非難している暇があったら、すぐに転職活動しましょう。先んずれば人を制すです。

400人以上の人が一斉に職探しをするのですから、早ければ早い方が職を得る確率は高くなります。普通リストラに遭った人は、すぐに気持ちを切り替えて職探しができず、タイムラグが出てきます。それがあなたのチャンスです。

事業所の閉鎖がアナウンスされたら、その日のうちに転職活動を始めましょう。「信じられない?え~~」と言っている暇はないのです。兎に角、マッハで動きましょう。

 

絶対にあきらめないこと。

中高年のリストラによる転職では、どうしても現状よりいい職を探そうなどとはしなくなります。断言します!絶対に、現状よりいい条件の職を探しましょう。時間は十分あります。例え最終的には見つからなかったとしても、最初から条件の悪いところを目指すのは最悪の選択肢です。もっともっと条件の悪い職に就くことになりますよ。

自分を安売りしてはいけません。そんな条件の悪い職に就きたいですか?「無職より末子だし、現実これだけ探して見つからないのだから、今の給料の半分のところで妥協しようと思う」という人がいました。しかし、結局そんな条件のところで、真剣に一生懸命働けるはずもなく、1年もせずに辞めて行きました。そうしたら、次に探す職は、更に悪い条件になりますよ。

条件の良い職を探す姿勢は、絶対捨てないでください。

 

明るい未来を信じ続けること

中高年の転職活動中は、厳しい現実を嫌というほど見せつけられることになります。そこで、いい条件の職を得る人は、精神的にも強い人です。精神的に強くなるために一番簡単な方法は、明るい未来を信じればいいのです。

面接でも採用される人は、活気に満ちた明るい性格の人です。厳しい状況でも、明るい未来を信じ続ければ、必ずいいことが起こります。悲観的になれば、それだけ良い転職から遠ざかることになります。

これは私の経験上裏打ちされています。同じような経歴と実績でも、楽観的で前向きな人は、悲観的で愚痴の多かった人よりも、必ずいい就職先に転職しています。

 

中高年の皆さんが、少しでもいい転職先を見つけられることを心からお祈りしています!!!