中高年 リストラ転職 ― 真の秘訣
端的に言うと、『絶対に諦めてはいけない、諦めた時点で終わりです』あと、転職時の苦労が、転職後の会社生活に非常に良い影響を与えます。私の実体験からの教えです。諦めないで、苦労して転職先を勝ち取るなんて、当たり前そうですが、本当に当たり前のことが実践できていますか?特に中高年になると、変なプライドがあったり、ちゃんとセイフティネットをかけていたりするので、心の底では「まあいいか」と思ってしまいがちです。本当に、死に物狂いで貪欲に仕事を探せますか?戦略を立て転職活動ができていますか?
私は、正直できていなかったと思うので、私がリストラ転職活動で犯した間違いを振り返り、反省の意味もあって、今回記事にさせていただきました。
なぜ真剣にリストラ転職に取り組まないのか?
貯えがある
ジリ貧業界にいると当然ですが、やはり貯金をしています。住宅ローンで家を購入するようなことはしていませんし、考えてもいないです。賃貸の家に住んで、いざとなったら、もっと安い所に引っ越すことも視野にいれています。車は所持していますが、小型車でもうすぐ10万キロの走行距離になります。日本車ですので、あと10万キロぐらいは乗ろうかなと思っています。
このような節約生活を送っていることもあり、ある程度の貯金があります。それは、最悪、いい転職先が決まらなくてもなんとか生活できるようにとの想いからです。セイフティネットと言えば、聞こえがいいですが、ある意味、良い転職先が決まらなくてもいいかという逃げの姿勢にもなっています。
最悪の場合、会社が用意する受け皿のベンチャー企業に行けば良いと思っている
リストラによる転職の場合は、転職先が最悪決まらなくても、会社がリストラ対策として要してくれる、ベンチャー企業に行けるようになっています。ベンチャー企業と言っても給料は、3~5年はいまのまま保証されますし、メンバーは今まで働いてきた仲間なので、転職での新しい職場に行くというストレスもほとんど味わわなくてすみます。つまり、3~5年は、いままでと同じような会社生活ができるという甘い誘惑は残したままにしているのです。
もちろん、3~5年後には完全なベンチャー経営になり、給料は半分ぐらいになると予想されますが、それでもしがみついて、ある意味、転職に背を向けて逃げ切ることも可能かもしれません。
実際、私の知り合いは、ベンチャー企業に異動しました。転職活動も早々に諦めた結果でしょうが、一つの選択肢ではあります。
周りの人が、転職先を決めてきていないので、様子をみよう
日本人の一番悪いところです。「赤信号みんなで渡れば怖くない。」を地で行く感じです。転職活動は、先手必勝なので、できるだけ素早く動いた方がいいのですが、どうしても周りの様子を見てしまうのです。
「周りの同僚たちが、転職先を決めていないのに、自分だけが転職先を決めて大丈夫か?」と周りに歩調をあわせようとするのです。これは、転職活動には正直マイナスに働きます。周りは気にせずに、兎に角、一番早く転職活動を始めて、希望条件にあう転職先を見つけることが一番です。たとえ、3年分の年収に相当する違約退職金を貰えなかったとしてもです。
実際のリストラ転職の取り組み方
1日の区切りで本当に最善を尽くす
中高年サラリーマンが転職活動をすると、幸運に希望する転職先を見つけることができたとして、まず半年はかかるというのが私の実感です。そのため、非常に長丁場になるので、モチベーションを保つ必要があります。
私が実践して一番良かったのは、その日1日だけ、朝起きてから夜寝るまでだけ、全力を尽くすというものです。半年もずっと、アゲアゲの気持ちで転職活動するのは無理なので、1日だけ、起きて活動している間だけ必死に転職活動し、次の日以降は転職活動を別にしなくてもいいと割りきることです。すると、まあ1日だけなら頑張ってみようかという気持ちになり、つらい気持ちになることなく精一杯頑張ることができます。そして、次の日になるとまた、今日一日だけ転職活動を精一杯頑張るということにします。すると、絶望感や悲壮感に押しつぶされることなく、非常に精力的にリストラ転職活動に取り組むことができます。
実際、私は一度転職活動に挫折してから、この方法で転職活動を続けて、成功することができました。
あらゆる情報をあつめ、あらゆる方法を試してみる
中高年の転職活動に、裏技や秘策はありません。コツコツと転職活動を正面突破でするしかないのです。中高年の転職を成功させるためのあらゆる情報を集め、その集めた情報に基づいて、あらゆる方法を試すことをお勧めします。
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そんな大変なことしたくないわ。もっと楽な方法ないの?
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ありません。
あるという甘い言葉に引っかかると、ひどい目にあいますよ。
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とにかく、死に物狂いで転職活動をするという気持ちが大切です。絶対に、希望通りの転職を成功させてみせるという熱き情熱をもって、あらゆる困難に打ち勝つつもりで前進されることをお祈り致します。
絶望しない
なぜ、転職活動を辞めてしまうか?その一番の原因は、絶望してしまうことです。
長い間、書類参考が通過しないと、
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こんな年になって、新しい職種に転職するなんて無理に決まっている
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私には、特殊なエクスパティーズがないから、今のような給料では就職できない。
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転職できるのは、30代までだ。
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と、ネガティブな事ばかり考えて、それが真の原因であると思ってしますのです。すると、絶望感に苛まれるのです。人は、絶望すると、転職活動を辞めてしまいます。無駄なことだと断定してしまうせいです。
それを払拭するには、まぐれでもいいから、良い転職先を見つけてやると、必死になって、兎に角、行動することです。
転職の苦労が大きいほど転職後に役立つ
転職活動の苦労が大きければ大きいほど、転生が成功した時の嬉しさは、何倍にもなります。それ以上に自分自身に自信が持てるようになります。50歳という年齢で、新しい職種に転職でき、しかも給料は前職より少し上がったことは、本当に本当に嬉しかったです。今までのジリ貧の職種と違い、新しい職種は、結構人気で、未だに転職先が紹介されてくるという状態が続いています。まさに、天にも昇る気持ちでした。
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自分はなんて幸運なんだ
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と、内定が決まり、実際に転職するまでの1か月間は、正に有頂天でした。未だにその時の狂喜の気持ちは覚えています。また、採用してくれた会社に対して、心から感謝した気持ちも忘れていないです。
しかし、入社してみると実際は地獄でした。下記の記事を読んでいただければわかるように、マジで辞めようと思っていました。なぜやめなかったかと言えば、
を覚えていたからです。これが、地獄のような環境でも踏ん張ることのできた要因の一つです。
そんなに苦労せずに、比較的簡単に入社できていたら、確実に辞職していたと思います。転職の際の苦労が大きいかったので、転職できたことを大切にして、少なくとも3年は是が非でも頑張ろうと思えたのが、今も私が働けている大きな要因です。本当に苦労して転職するということは、転職後の会社での踏ん張りにも大きな影響を与えることを実感しております。