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リストラ離婚 中高年リーマンの半生

中高年 リストラ転職 必読書

中高年が本当に不本意なリストラに遭って職を失い、新たに職を探さなければならない時に読むべき一冊の本を紹介させていただきます。

実際にこの本によって、私は転職が成功しただけでなく、40歳のリストラによる仕事と家庭の両方をなくして絶望に陥り、投げやりな気持ちになっていた状況から、完全に救い出してくれました!

本は、中高年のリストラ転職の指針となる

本は、先人の教えが詰まった教科書です。特に中高年でリストラされた時は、その対処方法に関して、先人の知恵をお借りして、自分の軸をちゃんと持って対処することが必要になります。それは小手先のテクニックではなく、自分自身の生き方や日々の生活をどの様に過ごしていくかに繋がります。

そういう意味で、中高年の転職の虎の巻というような本ではなく、自分自身の生き方の指針に影響を及ぼす、あるいは再認識させる本を選ぶ必要があるのではないでしょうか?

本を絶対バカにしてはいけません。世界一のベストセラーは何か知っていますよね?聖書(バイブル)です。この1冊の本がどれだけ人類および人類の歴史に影響を与えたかは、言わずともご存知でしょう。戦争を引き起こしたり、人々を幸せにしたり、正に人の人生を左右しまくる本です。私にとっての中高年でのリストラ転職の指針となるバイブルを皆さんに紹介しますので、それが皆さんのお役に立てれば、望外の喜びです。

 

ちゃんとした生き方の指針を持っていれば、どのような状況になろうとも、慌てたり怯んだりせずに、自分の指針に従って淡々と対処していくことができます。今回は、リストラによる転職に関してのバイブルとなり、また別の危機、例えば離婚の危機などにおいても、立派な指針を示すバイブルとなる本が我々の求めるものになると思いませんか?

今回は私が苦悩の末見つけた私にとってのバイブルを紹介させていただきます。もちろん、ベストセラーで原著は約100年前に書かれたものです。

中高年 リストラ転職 必読の一冊

カーネギーの「道は開ける」

 

 

英語の題名は「How to Stop Worrying and Start Living」です。「不安をなくし、真の生活を始める方法」といったところでしょうか?この本の序文にあるように、著者のカーネギーは、その当時携わっていたトラック販売の仕事に絶望していたそうです。

「私は自分の仕事を軽蔑していた。これが人生だったのか?あれほど熱心にあこがれていた活気ある人生とはこれだったのか?未来に何の希望もない、これが私の人生のすべてなのだろうか?」とは、カーネギーの言葉です。私も、リストラを40歳と50歳で二度も経験し、不安のなか職探しをしようとしたときは、同じように感じたものです。特に40歳のリストラの時には、仕事だけでなく、家庭も同時に失ったので、正に「未来に何の希望もない、これが私の人生のすべてなのだろうか?」と心から思ったものです。しかも、こんな恥ずかしいことは、友人にも言えないので、本に助けを求めるしかありませんでした。その時に、私を強力にかつ温かく救ったのが、この本だったのです。

 

カーネギーが理想とする仕事は、「書くために生き、生きるために書くこと。」だったそうで、結局、YMCAの夜間学校で教える教師にすぐ転職されました。これを読んで、私も絶望から立ち上がって良い条件の職場に転職することができました。

 

40歳の時は、リストラで仕事と家族を同時に失ったので、本当にある意味絶望していました。今後のことを考えても、良い人生を歩んでいけるとはとても思えず、何をする気にもなれませんでした。そんな私にカーネギーは、第一章で強烈な言葉をくれたのです。

「今日、一日の区切りで生きる」を学びました

今から寝るまでまでの時間を生きるだけで満足しようではないか。ということです。もっと言えば、どんなにつらい状況でも、一日なら、太陽が沈むまでなら、我慢できるというものです。私も、絶望の代わりに、将来を考えずに、一日だけ、明るく前向きに、自分ができうる限りのことだけをする気になり、実行していきました。明日になったら、死ぬかもしれないから、明日以降のことは考えないようにしました。日没まで、他のことは考えずに、精一杯やれることをやることにしました。すると、そんなに悩まなくなりました。不安もなくなりました。嫌だったら、明日すべてを投げ捨てて、不謹慎ですが死んでしまえばいいだけの話ですから、開き直ることができたのです。嫌だったら、明日にすべてを終わらせようと本気で思っていました。ただ、次の日起きると、また、寝るまでの時間だけ、精一杯頑張って明るく、最善を尽くして活動していったのです。すると、不思議なことに事態は完全していきました。

 

次に、「悩みを解決する魔術的公式」を学びました。

この魔術的公式は、下記の3段階から成り立っていました。

1)「起こりうる最悪の事態はとは何か」と自問すること。

私の場合は、リストラで仕事と家庭を失ったので、最悪の事態は、仕事が見つけられず、無職のまま、寂しく一人で暮らしていくことでした。ただ、失業して仕事を見つけられなかったからと言って、刑務所に入れられることや、餓死することはないことは明らかでした。日本国民だし、今まで精一杯働いて税金を納めてきたので、生活保護を貰って残りの人生は、最低限の状態で生きていけることを認識しました。

2)やむをえない場合には、最悪の事態を受け入れる覚悟をすること。

私の場合も覚悟して、無職のまま、一人ぼっちで、生活保護を受けながら、最低限の生活をしていくことを覚悟しました。そう覚悟すると安心しました。仕事がなくても、一人ぼっちに耐えれれば、何とか生きていけることを心から実感できたので、安心したのです。仕事が見つからなくても、家庭を失ったままでも、何の問題もないと心から思えたのです。これは、最悪の事態を受け入れたおかげでした。

3)それから落ち着いて最悪状態を好転させるように努力すること。

私の場合は、明らかでした。まずは職探しです。その後、嫁探しです。最悪の事態を標準状態に置けたので、未来に大きな希望が出てきました。職を見つけることができるかもしれない。孤独でなく、新たな伴侶を見つけることができるかもしれないという素晴らしい希望です。すると心が軽くなり、ルンルンしてきました。しかも、転職活動で、なかなか良い求人案件が見つからなくても、書類選考で落ちまくっても、大して気にしなくなり、落ち込むことは基本的になくなりました。だって、職が見つからずに生活保護で仕方ないと受け入れているので、見つかればラッキーぐらいの感覚になったのです。転職活動しているうちに、条件を落とせば仕事が見つかることははっきりしました。有難いことです。無職じゃなくなるのです。すると、感謝の気持ちが芽生えてきました。しかも、毎日を生きることが楽しくなってきました。

 

カーネギーの「道は開ける」には。もっと色々なことが書いていますが、少なくとも私にとっては、「今日、一日の区切りで生きる」と「悩みを解決する魔術的公式」の二つだけで十分でした。これは転職だけでなく、人生のあらゆる場面で、本当に役に立っています。この本のこの内容を知らなければ、私は悩みに振り回され精神的に弱っていたか、あるいは不幸な人生を歩んでいたのではないかと感じます。

これらの本から本当に学ぶべきこと

目先のテクニックではなく、人生に於いて大切な心構えを教えてくれました。

事実が同じでも、考え方を変えると見える世界が全く違ってくることを教えてくれました。リストラで職を失い家庭まで失い絶望していた私が、復活できたのは、カーネギーの「道は開ける」の「今日、一日の区切りで生きる」と「悩みを解決する魔術的公式」の二つ章を理解し、実践したからです。まさに、人生は「生きているだけで丸儲け」で、行動すれば事態が良い方向にしか向かわないと心から感じることができました。

「吾ただたるのみを知る」という別のことわざで表現されていることにも繋がります。どのような心構えで、日々を過ごし生きていくかが、中高年の転職活動で一番重要な事だと私は心から認識しました。

少し哲学的な話になり申し訳ないですが、今回紹介したカーネギーの「道は開ける」の本は、悩みに苦しみぬいた著者の経験から出た実践的な本であり、書かれていることを実行すると本当に人生の見方が変わり、それによって人生が好転していきますので、騙されたと思って、是非一読されることをお勧めいたします。

 

今回紹介させていただいた本は、正に私の人生の指針となるバイブルです。