fronteのブログ

リストラ離婚 中高年リーマンの半生

中高年のリストラ離婚の原因 - 避けられない3選

40歳の時、事業所閉鎖によるリストラを受けて、実際に離婚に至った私が、中高年のリストラ離婚の原因として、避けられないものについて語ります。私が、なぜ離婚に至ったか、どうしたら離婚を回避できたのかを考え続けたことが背景にあります。

今までの不満が一気に爆発

旦那がリストラされたことによって、離婚を決意したわけではなく、今まで旦那との生活にずっと不満を持っていたというのが、私の離婚原因に当たります。旦那のリストラが原因ではなく、それが今までの不満を爆発させるトリガーとなるという場合です。

妻が

1) 共稼ぎなのに、私の家事の負担が少なく、自分ばかりに負担が偏っていると思い続けていた。(私は、食事を作ることができなかったので、どうしても家事の負担が妻に偏っていた。さらに、その当時二人の男の子がいたのだが、まだ小さく、母乳で育てていたこともあって、妻への負担が尋常ではなかった。)

 

2) 7年間の海外研究留学生活から帰国して、準教授待遇で大学関係に就職したはずなのに、実は騙されていて、ポスドク待遇だった。そのことで、私がブチギレていて、不満ばかりを漏らしていた。家庭的にギクシャクしていた。そのため、私は、大学関係を辞めて、一般企業に就職することにした。おいしい話には裏があることをしっかりと認識しなかった私の落ち度もあるので、本当に人生に苛立っていた。

 

3) 上記のことがあり、その当時の妻にも優しく接することができず、騙されて、人生がめちゃくちゃにされた怒りで、世の中すべてに対して、敵対していたように思う。そのような私の姿をみていて、離婚したいとリストラされる前から思っていたと感じる。

 

突然で、旦那がリストラ対策をしていなかった

リストラされる前には、会社で何らかの兆候があることがほとんどです。会社の業績が悪くなる。合併によって、人員がだぶついてくる。今まで業績を出していない部署が着られる。等です。その兆候に敏感に気づいて、何らかの対策を取るか、今後リストラが行われるかもしれないことを、妻と共有しておくことは信頼関係の構築に非常に大きな効果があります。

しかも、旦那がそのような危険予知を冷静にでき、かつ対策を立てる行動を身近で観察することにより、旦那を頼もしく思い、尊敬することにつながります。

逆に、全くそのようなことができていないと、旦那を尊敬できなくなり、下手をすると軽蔑すらされることにつながります。女性は、軽蔑した男性と夫婦生活を続けることは、基本的にはしません。

 

私の場合は、入社して1か月以内で、私の所属する400人以上の事業所の完全な閉鎖だったので、全く予想はできませんでした。しかし、大学関係での仕事に嫌気がさして、折角企業に入ったのに、その企業を早々クビになって、また文句を言いだしたので、私に嫌気がさしたのだと思います。

女性も結果だけしか見ません。転職先ですぐにクビになるなんて、なんて運のない男だろうと思い、あきれ返ったのだと思います。実際は、斜陽産業に転職する選択肢を選んでいたので、運が悪いわけではなく、やはり選択が間違っていたのです。しかし、その選択しかできない経歴しか持っていなかったという点で、私の先見の明はなかったのです。

どの職業に就くかを選ぶことは本当に重要です。当たり前ですが、稼げない職に就けばお金儲けはできず、稼げる職に就けば、苦労せずにお金が入ってきますもんね。

私は、研究職という稼げない職を目指していて、実際にその職に就いていたので、どう頑張っても、あまり金銭的には恵まれなかったのでした。忙しさも、今の私のサラリーマンの職の2倍ぐらい忙しかったのにです。

今やっている仕事が斜陽産業に分類されるもので、労働時間も長く稼ぎも良くないなら、対策をたてて、今よりもましな職業に転職すべきです。

でないと、妻から見放されて家庭も失うことになりかねません。実体験でリストラ離婚された私が言うのもなんですが、本当に離婚されるので、自分は大丈夫だとは思わずに、マジで受け取っていただければ幸いです。

 

旦那が無能であることに気づく

会社の方針で事業所全体でリストラされたのではなく、指名解雇に近い形で旦那にだけ、リストラの話が来た場合は、旦那は真剣に対処しなければ、家庭を失うことになりかねません。正直、指名解雇に近い形のリストラは、よっぽど会社の上司に嫌われたか、よほど能力がなくどうしようもないかです。

上司の立場としては、できるなら、部下を切ることはしたくありません。それをせざるをえないのは、よっぽどの理由があるのです。私が部下をクビにしたときは、下記に記載しているように、部下が無能すぎて、どうしようもなかったのが、その理由でした。

 

http://fronte1192.com/2020/07/08/%e4%b8%ad%e9%ab%98%e5%b9%b4%e3%80%80%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%a9%e8%bb%a2%e8%81%b7%e5%be%8c%e3%80%80%e2%80%95%e3%80%80%e9%83%a8%e4%b8%8b%e3%82%92%e3%82%af%e3%83%93%e3%81%ab%e3%81%97%e3%81%aa/

 

大手内資系企業に勤めていた時、本当に仕事のできない従業員がいることに愕然としたことがあります。全く仕事ができないので、年功序列で給料と地位が高い従業員がいました。しかし、そんな従業員を雇用しておけるほどの体力も、企業はなくなっています。なので、そのような従業員は、リストラされることになります。

妻も、自分の旦那が全く仕事ができないかどうかは、薄々気づくことになります。そのような旦那は、会社で肩身の狭い思いをしている反動からか、家庭では暴君だったりします。

家庭で偉そうにしている暴君が、会社では仕事のできない無能な従業員で、肩身の狭い思いをしていることを、妻が知ると、一気に興ざめします。

こんな旦那とは暮らしていけないと真剣に判断し、離婚を選ぶことは十分あり得ます。生活費や子供のことからいきなり離婚を選ばなかったとしても、信条的には離婚しているとなります。

仕事のできない男は、家庭で暴君になるのではなく、家事全般をこなし、奥さんの負担を少しでも減らし、奥さんに尽くすことが重要です。悲しいかな、これがリストラ離婚を避ける有用な戦略となります。

 

まとめ

上記の3つの原因だと、リストラ離婚を回避するのは、かなり厳しいです。しかし、あきらめにずに、心を入れ替えて、精一杯奥さんに尽くせば、リストラ離婚を回避できるケースも出てくるはずです。

私の場合は、リストラ離婚を回避しようという気持ちが起こらず、苦しい時に旦那を見捨てるような妻とは、こちらから離婚しても良いと思ったので、全く何の対策もせずに、離婚する方向性に同意して、あっという間に離婚してしまいました。苦しい時に旦那を見捨てるような妻と離婚したことに後悔は全くありません。

しかし、このような事態になる前に、私が何らかの対策を取るべきであったという気持ちは、今もあります。妻も離婚を選ばざるをえなかったんだというのが、妻の主張だったと理解するようになりました。妻が一方的に悪い訳ではなく、私にも落ち度があったことは十分に認識しています。