薬剤師への転職 - 定年後も働かざる負えない。
今の年金だけでは老後の生活費が足りず、2,000万円は用意しないと破綻するという話が政府から聞こえてきています。結局どうすべきか?定年後も働かざる負えないということになると思います。
私の親は、60歳で定年退職し、年金だけで十分に生活していける世代でした。私の父親は、高卒で、一生平社員として働いていましたが、大会社だったのが幸いして、十分な年金がもらえていました。母親は、中卒で基本専業主婦でしたが、家計を助けるためにパートに働きに出ていて、私は鍵っ子(小学生時代は、両親が家にいないので、鍵を持って生活していたという意味)でした。
そんな家庭でも、金銭的に何不自由なく、幸せな生活を送ることができました。父親が42歳の時に私が生まれたので、私が高校を卒業する時には、60歳の定年になっていました。私が大学に行ってからも、金銭的に困るということはありませんでした。本当に有難いことです。
このような幸せな時代はもう過ぎてしまったと考えると、やりきれない想いとともに、時代の流れを感じざる負えません。私は65歳に定年退職するとしても、その後は、とても年金だけで家族の生活を養える額には届きません。定年退職後に、好きな所を旅行して回るなんて、夢でしかありません。
定年退職後の職
運よく65歳まで働けて、そこで定年退職を迎えたとしても、私の場合、あと5年は働かないといけない状況です。再婚して子供が小さいので、一番下の子を大学を卒業させようとすると、70歳までは働かないといけないことになります。そして、70歳から年金を貰うようにして、どうにか最低限の生活で生きていける年金額が貰えるようになります。
[box01 title="65歳以上でも働けそうな職業"]
1) 警備員
基本的に夜勤なので、昼夜逆転する激務である。警備なので、暴漢に襲われる可能性がある。基本的に、65歳以上の中高年には体力的にも厳しい職業であり、命を縮じめかねない。
2) 道路工事現場の交通誘導
1日中の立ち仕事で、真冬は非常に寒く、真夏は熱中症になるぐらい暑い。とても65歳以降の中高年が健康を害さずに勤めれるような仕事ではない。
3) 清掃員
早朝から会社が始まる9時前には終わらせる仕事である。給料は安いが、65歳以上の中高年が携わる職としては悪くないと思われる。ただ、体力的にきつく、朝起きが苦手な人には無理な仕事である。1か月働いても、手取りで10万円以下(7~8万円程度)なので、これだけでは生活していけない。
4) シルバー人材センター
自分自身のスキルを活かしてフリーランスで稼ぐシステムである。基本、時給にすると非常に安く割に合う稼ぎ方ではない。中高年の生きがいのためのシステムで、どちらかと言えば、ボランティアに近い。
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このように探しても、65歳以上でも働けるような職は非常に限られていて、貰える給料も本当に生活保護レベルのものです。かといって、普通のサラリーマンとして、65歳以上を雇ってくるような会社はありません。今まで働いていた会社をやめて、体を害さすに65歳以上の私ができるような仕事で、月手取り10万円を貰えるようなものは一切ありませんでした。正に八方塞がりです。
薬剤師への転職 - 真剣です。
65歳から70歳まで、生活のために働かないといけない私が唯一頼れる資格が薬剤師です。と言っても、薬剤師の資格を使って、アルバイトをしたことも仕事をしたことも一切ありません。全く畑違いの仕事しかしてこなかったのです。
なので、65歳以上のペーパー薬剤師が就職できる職場を探さないといけないのです。今から、10年以上も未来のことなので、真剣に探し始めるのはまだまだ先です。しかし、現時点で、そのような可能性があるかどうかを知っておくことは非常に意義があることです。なので、現時点で65歳以上のペーパー薬剤師が就職できる職場を、インターネット上の情報を元に調べてみました。
大前提として、薬剤師でも65歳以上のOKの求人は非常に少ないです。薬剤師専門の転職エージェントに頼んでも、まともに相手をしてくれない場合があります。理由は、65歳以上の求人を見つけるのが非常に大変で、見つかったとしても、競合相手が65歳以下だったら、選ばれないからです。転職エージェントも商売なので、利益に繋がりにくい相手の対応はしないのです。
唯一可能性があるのは、地元に密着した物流倉庫です。2020年8月30日に簡単に調べたところ2件しか出てきませんでした。これもシニア歓迎と書いていますが、65歳以上OKかどうかは微妙な所だと思います。しかし、手に職のない場合の仕事と比べれば、各段に待遇がいいので、これを探すしかないです!
人生100年時代とは
長生きできるような良い時代になったと言えば聞こえがいいですが、一般の庶民は定年退職後も働かないといけない時代になったと言えます。
日本政府により、下記のことが保証されないと、人生100年時代は、老人にとっては長生きすると破産するという時代という悲しいことになりかねません。
しかも、近年は医療費が日本の財政を圧迫しています。このような状況では、政府は、65歳以上の老人も積極的に低賃金で働かせようとするでしょう。
そのため、結局私のようなものには、老後ゆっくりするというような選択肢が与えられません。足腰が立たなくなるか病気か痴呆になって、介護施設に入るまで、経済的な理由で働かされることになるでしょう。
こんな状況なら、人生100年時代ではなく、60歳定年で70歳になるまでにほとんどの人が亡くなる時代の方が良かったのかなと思ったりしてしまします。いつの時代も、結局生まれてから死ぬまで働き続けないといけないのでしょうか?
将来的には、ベーシックインカムという制度が導入されて、働かなくても生きていける時代が来るのでしょうか?個人的には、働かなくても食っていける「ベーシックインカムが」導入されるとは、とても思えません。ソ連の共産主義が破綻したように、競争原理を排除するとうまく行かなくなることは実証されています。人間も、動物と同じように生存競争の原理なしに、繁栄していくことがではないでしょうか?
まとめ
定年退職後も働かないと生きていけないのであれば、折角とった資格を生かしたいと考えています。今から十数年後ぐらいに65歳になった時に、年齢の壁でどこの会社でも雇ってもらえなくなった時に、この薬剤師の資格を生かさなければ、私はとてもやって行けないという危機感を感じています。
人生100年時代を見据えて、本当に65歳以上の老人にも活躍してもらいたいと思っているのなら、やはり65歳以上の老人が安心して働ける職場環境を確保するようにしていただかなければならないと感じます。
今の求人情報では、65歳以上は年金で十分に食べていけるという前提の下、スズメの涙ほどの給料しか貰えないのです。男女雇用機会均等法が施行される前、女性がまともに働ける職場環境がなかったのと同じ状況であると感じます。
今後、65歳以上の老人の職場環境が、圧倒的に改善されていくことを願わずにはいられません。人生100年時代、老人の労働力をうまく活用することなしに、この時代を乗り切ることは絶対できないのですから!