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リストラ離婚 中高年リーマンの半生

中高年 リストラ転職後 - 何でも話せる仲間をひとり作ろう!

職場で、ある程度は何でも話せる仲間をひとりは作った方がいいのでしょうか?いやいや、中高年のオッサンがそんな青臭い話をするなんてどうかしている?少なくとも私が50代ですが、今の転職先にでも、そのような仲間は一人います。みなさんは、職場では自分の心は鉄の鎧を被せて一切見せずに、表面上だけの付き合いで、会社生活を過ごすのですか?確かに、人を信じないことが安全な場合もあるかもしれません。私が言っているのは、それで幸せですか?

私は、そんな強くないので孤高を愛することはできないです。みんなとワイワイガヤガヤしながら、楽しんで生活を送りたいと思っています。

 

いままでそんなことは一度もなかったですが、その仲間が私を裏切って、私が包み隠さず言った内容を言いふらしたとしても、それはそれで仕方ないと思っています。ただ、酷い世の中になったなと思うか、私の判断力も落ちたなと思うだけです。最初からそんなことを気にして仲間を作らないなんてことは、私のポリシーに反しています。私の人生においては、私の仲間たちがいつも、人生を楽しいものにしてくれました。高価なものやブランド品でなく、仲間たちとの触れ合いに人生の楽しみを見つけたものです。

 

もちろん最高の仲間は、血のつながった家族ですが、それ以外に職場の仲間の人生に於ける大切な要因になると私は信じています。

 

中高年の転職後の職場はストレスだらけ

40歳で内資系企業に転職した時は、アットホームな感じで、職場にほとんどストレスはなかったです。しかし、実質上の事業所閉鎖が迫るにつれて、上司が欧米人になり、ストレスも目に見えて高くなってきました。一時期は鬱気味になったことすらあります。

50歳で外資系企業に転職した時は、いかにもドライな外資系という感じで、ストレスだらけでした。職種が変わったので、そのことが一番の原因となったことはありますが、それ以外に、不機嫌な職場でした。明らかに皆がギスギスとしていました。私も入社して1~2年ぐらいは、「こんな会社ではやってられないわ。」と本気で、会社を辞めることを考えていました。

[box03 title="どのようなストレスがあったかと言えば、"]

1)アットホームな感じではなく、兎に角、人を蹴落とす雰囲気でした。絶対に自分の過失を認めず、人に過失を被せる状況で、転職したばかりの課長、次長クラスが狙われていました。

2)人の入れ替わりが激しく、状況がコロコロ変わる。

3)自分が仕事をしたくないことやできない仕事を、屁理屈をつけて押し付けてくる。

4)権田部長のようなサイコパスで、パワハラの上司がいた。

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何という酷い会社だと私は思っていましたが、そんなことを面と向かって言うこともできません。そこで、気の許せる仲間がいたら、色々と話し合って、善後策を考えたり、ガス抜きができるのにと思っていました。というか、1人で耐えていると、自分自身が精神的にも壊れてしまいそうでした。

その当時、二人の部下がいましたが、部下はあくまで部下です。何でも話せる仲間ではありません。部下の責任は上司の私が被る仕組みですし、部下の評価も私はしますので、利害関係がありすぎて、心を開ける仲間になりうるはずもありません。しかし、会社で部下は一番の味方ですので、自分なりに大切にしていました。そして、部下には弱音を結構吐いていました。と言っても、部下は3年ぐらいで、私の意志に関わりなく4人も変わっているので、兎に角、目まぐるしい会社です。

 

友達のように接すれば友達ができる

こんな会社ですから、同僚も結構すぐ辞めていきます。折角親しくなっても、また去って行くので、心を許せる仲間を作るのは難しい状況です。ただ、友達づくりの極意ですが、「自分の方から心を開いて友達のように接すれば、相手も友達のように接してくれる可能性が高まる」のです。

天照さん

今の会社を紹介してくれたのも、そのような友人です。下記の記事に書いた私にとっての女神の天照さんです。

http://fronte1192.com/2020/04/29/50%e6%ad%b3%e3%81%a7%e3%81%ae%e8%bb%a2%e8%81%b7%e3%80%80%ef%bc%8d%e3%80%80%e5%8f%8b%e4%ba%ba%e6%a1%88%e4%bb%b6/

天照さんは、私が20代中頃から知っている友人でスーパーポジティブな方です。なぜか気が合うのと、ある意味ネガティブな私にとっては、スーパーポジティブな天照さんは非常に魅力的に感じたのです。

その当時の天照さんが、彼氏(今の旦那さん)の話を私にした時のことが、未だに忘れられません。

[chat face="若い女性.jpg" name="天照さん" align="left" border="none" bg="green"]

今の彼は、私が結構年上だから、一緒に歩くのが恥ずかしいからって言って、100メートル離れて歩いてくれと言われているの!

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え~、完全に終わってるやん

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と思わず、反射的に言葉にしてしまい、「しまった」と真剣に焦りました。

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終わってる?終わってる?そうかもね~~~

まあ、そんな気にしていないからいいんだけどね。

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、、、(すごいな! スーパーポジティブや。)

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この人は、凄いな!偉くなるかもしれないと思っていたら、今は本当に偉くなって、部長をされています。天照さんには、私は一度も恋心を抱いたことがないのでいいのですが、やはり女性なので、そんなに親しくするのは得策ではありません。

会社の同僚があらぬ噂を立てると、私だけならまだしも天照さんにも迷惑をかけますからね。そういう意味では、何でも話し合える仲間は同性がお勧めです。

 

高木さん

今の会社にいる私が何でも話せる仲間は、私よりも10歳ぐらい若い高木さん(仮名)です。もちろん男性です。世の中を斜めに見ている感じがあって、ポジションの高い人に対しても、言いにくいことをはっきり言う点が好きです。井上さんのパフォーマンス改善プランのときも、結構相談していました。高木さんは、井上さんとほぼ同じ年齢で、井上さんと親しかったという背景があります。

元々今の会社には別の部門で入ってきたのですが、そこで評価をされなかったと高木さんも言っていますし、周りも言っていました。その当時の部門にいた高木さんを知っている人に言わせると、全く仕事ができていなかったようです。そして、高木さん本人も鬱状態になって、1週間ほど仕事を休んだそうです。その間にも仕事の問い合わせがあり、「なんちゅう会社や!」と高木さんは憤っていました。

そして私のいる部門に移ってきましたが、私の部門でも、評価されなかったようです。高木さん本人も「辞めさされると思っていた。」とのことでした。ただ人生は何が起こるかわからないから面白いです。高木さんの上司が変わった瞬間から、会社人生が好転します。その上司が高木さんを評価して、高木さんもその上司をすごく尊敬し、評価していたので、何とか今も高木さんは私と同じ会社で働いています。高木さんを評価した上司は、辞めて行きましたが、、。外資系あるあるです。

そういう苦労をして、今の会社に対して批判的で、辛辣なことを上層部にも結構いう高木さんに、私は親近感が湧きました。私も入社した頃には、経験のない初めての業務に関して、何の指導もないまま振られて、なかなか上手く行きませんでした。上手く行かないならまだしも、高木さんのように「できない奴」というレッテルを張られていました。更には、裏で陰口をたたかれていましたし、私を退職させようとする動きすらありました。

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そんなやったら、はじめから雇うなよ!

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[chat face="がなり.png" name="高木さん" align="right" border="none" bg="red"]

腐った会社なんですよ。私も同じようにやられました。

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なんで、こんなにギスギスしてるの?

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入社した時に同じようにやられてるから、入社してきた奴に意地悪してるんですよ。

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腐ってるな!

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前の私の上司みたいに、優秀な人は出ていくから、逆にいいんじゃないですか?

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どういうこと?

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優秀な人達は出ていくから、この嫌がらせに耐えれば、後は、アポばっかりやから、余裕でこの会社でやって行けますよ!経験がなくても!

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斬新な考え方やな!

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という感じで、高木さんと話して息抜きになり、本当にストレスが解消されました。それ以外にも、見方を変えると、今の会社には良い点があることが客観的に見れるようになりました。同じように、入社後にめちゃくちゃにされた高木さんと話していると、「実はあの人も入社直後は結構いじめられたとききましたよ。」

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なんや、個人をターゲットにしているんじゃなくて、通過儀礼みたいなもんか?

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と、心が軽くなったりしました。私の場合、高木さんのような何でも話せる仲間がなければ、今の会社を辞めていた可能性は結構高かったと思います。持つべきものは、こころを許せる仲間です^^

 

統括部長やVP(Vice President)以上だと孤独が友達?

ただ、統括部長やVP以上の職責だと、何でも話せる仲間はいるのかなと感じます。このポジションは、完全に現場から離れた管理職であり、社内でも数が限られています。言うなれば、超エリートだけが手に入れることができるポジションです。統括部長やVP以上だと、同僚というよりは、部下で一番信頼できる人を自分自身の話し相手として、そばに置いている方がほとんどです。同じポジションの統括部長やVPとは、政治的な駆け引きしかしていなくて、とても何でも話せる同僚という立ち位置ではないですね。かわいがっている部下に足を引っ張られないようにしながら、他の統括部長やVP、ひいては日本の社長、グローバルの統括部長やVPと果敢な駆け引きをこなしていくというイメージに近いかもしれません。

この地位に就いたら、「何でも話せる仲間をひとり作ろう!」なんていう甘っちょろい考えは捨てて、信頼できる自分の部下で周りを固めて、ひたすら政治的駆け引きで爆走していくといった感じでしょうか?私はここまで出世することは、断言しても絶対ないので、正直何とも言えませんが、傍で見ていて感じることを書いています。

このレベルの職は、基本的に3~5年すれば、必ず異動あるいは退社していくので、何とも想像がつきません。ただ、熾烈な出世競争を勝ち抜いてきた人達なので、「何でも話せる会社の仲間を作る。」という甘い考えは持っていないことだけは事実です。

「テーブルの上では笑いながら、テーブルの下では刃物でお互いを切り付け合っている」場面が一番イメージしやすいかと思います。外資系大手企業の統括部長やVPは生き馬の目を抜く世界です。そこでは別次元の能力とルールが存在しているのだと私は思っています。

 

まとめ

通常の職責で働くなら、社内に何でも話せる同性の友人を、すくなくとも一人ぐらいは持っておくことが、精神衛生的にもいいと思います。マイナス面よりもプラス面の方が遥かい大きいです。

私は高木さんのお陰で会社を辞めずに済みましたし、意地悪されても「そのような背景があるんだ。」と流せるようになりました。私のいる会社では、部長レベルまでだったら何でも話せる会社の仲間を作ることは、厳しい外資系企業でサバイバルする上での有効な手段だと思います。そんな仲間が、中高年でリストラされた時に、いい仕事を持ってきてくれたりするので、大切にしましょう。私の場合は、それが天照さんでした^^