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リストラ離婚 中高年リーマンの半生

中高年 リストラ転職 - 入社後ニッチな仕事を狙え!

ジリ貧の職種で働いていたため、中高年になって、2度も勤めていた事業所の閉鎖を経験しました。その職種は、30年前は、花形の職種でした。今になって思うのは、その時花形の職種を狙うのではなく、将来的に盛り上がっていく職種で自分自身が興味を持てるものを狙うべきだということです。

なかなか難しいのですが、その時に人気のある職種というのは、お勧めしません。もう飽和状態で、競争もすごく激しいため、大変です。

ビルゲイツも、ステーブジョブズも、パーソナルコンピューターという当時全く新しい分野に目をつけて、働いたからこそ、あそこまでの大成功を収めたのです。もう、今更コンピューター業界に就職しても、黎明期のようなエキサイティングな景観はできないでしょう。と言いますか、ブラック企業に近い会社も沢山存在すると思います。

今を時めくYouTuberに関してもそうです。ヒカキンやはじめ社長が、YouTubeを始めたときには、日本ではそれを職業にするということは全く考えられなかったです。ヒカキンは、欧米でYouTubeを職業にしている人に出会って、思い切って、就職先のスーパーを辞めて、YouTuberになることを決心されたそうです。

黎明期の職種に目をつけて、自分自身が没頭できるならば、それを職業にするのが、結局は一番正解だと思います。しかし、その選んだ職種が将来的に、パーソナルコンピューターやYouTubeのように大きく伸びていくとは限りません。そこは、リスクを背負わないといけないと思います。

そんなリスクを背負いたくない場合は、社内で黎明期の職種を見つけるか、自分でニッチな職種というか仕事を確立して行ったら良いと思います。

 

人気のある花形職種は競争が激しい

当たり前ですが、花形職種は今後伸びていく分野であり、会社からの将来的にドル箱となるあるいはドル箱をつくり出す部門なので、非常に期待されています。そのため、プレッシャーもすごく、業務の進捗確認も頻繁に行われます。もちろん、人員も予算もかなり恵まれています。私も、40歳で入社した時は、その花形部門だったから雇われたというのがあります。

ただ、人員が多いので、競争が激しく、中途採用の新参者がなかなか良いプロジェクトにアサインされることはありません。その花形部署での勢力図は出来上がっており、力を持った派閥に入って、派閥のボスに気に入られて、自分の地位を上げて行くという感じでしょうか?とても、ここで競争して勝ち残っていくのは大変です。そして最悪なことに、勝ち残った人も、会社の方針で、リストラされたという事実があります。

そういう意味で、人気のある花形部署にいって、そこでナンバーワンを目指す戦略は、賢い戦略とはいえません。

 

まずは入社しよう

入社するときは、ニッチな職種は狙わない方が賢明です。ニッチな職種では、人を募集していないですし、そのニッチな職種自体がフワフワしていて、確立されていません。なので、入社するときは、わざわざ外部からの人材をどうしても必要とする確立された部門での役割になります。入社するときから、「ニッチな職種ありますか?」というのは、志望動機的にも好まれません。

とにかく、自分をアピールして、あまりやりたくないなという職種であっても、入社するように頑張りましょう。入社する前はおとなしくしていて、入社後から、ニッチな仕事に関わるように、周りに悟られずにうまく動いて行けばいいのです。

 

何がニッチな仕事か

簡単に言うと、社内で、その部署内で、自分以外誰一人としてやっていない仕事です。例えば、プロジェクトリーダーは、プロジェクトごとにアサインされるので何人もいます。法務、総務、人事の人も沢山います。しかし、例えば、東京都に本社を置くソフトウェア開発会社であるサイボウズには、人事部感動課というのがあります。聞いたことないひとも多いと思います。簡単に言えば、社員を感動させて、離職率を下げるという役割があるのです。その感動課の働きもあり、離職率が28%から5%以下に劇的に低下したそうです。もちろん、初めから感動課がサイボウズにあったわけではありません。

色々な試行錯誤があり、社長や社員が知恵を絞って、社員を感動させるための人材を社内に置くことにしたのです。そのような感動課には、たくさんの人がいる訳ではありません。福西さんというたった一人の方が、日夜、社内に感動を生み出すことだけを考え続け、たった一人で職場に感動の渦を巻き起こしていったのです。

私が言いたいのは、そのような職種を見つけ出して、というか作り出して、自分がそのオンリーワンになれと言いたいのです。福西さんは、テレビでも紹介されて、正に唯一無二の存在です。あなたが、そのような唯一無二の存在なれば、社内で居場所をなくすことも、理不尽な扱いを受けることも極端に少なくなります。

何かニッチな仕事かは、正直自分自身で見つけるほかありません。これを見つけて、会社に働きかけて、自分がキーパーソンとなれば、サラリーマンのサバイバル術としては、もう大成功ですからね。私も教えて貰いたいぐらいです。

ただ、そのことをいつも頭の片隅に置きながら、日々仕事をしていると、全く考えていない場合に比べて、チャンスは大きく広がるはずです。私も、社内で簡単に首を切られないために、どのような職務をしていくか常に考えています。その時に、普通の人と同じように、花形の職種や出世しやすい部署に行こうとすることはしません。ニッチな仕事を見つけ出し、唯一無二の存在になることをいつも考えています。

感動課のような特殊な職を見つけ出さなくても、営業もできて、研究開発もできるという人材になれば、ある程度の存在感は出せます。現場の本当のニーズを拾い上げ、研究開発に生かすことにより、成功活率を上げることができる存在と目されるようになります。そのような戦略をいつも考え続けることが、中高年サラリーマンのサバイバルに繋がります。

 

ニッチな職は確立されていなくて、競争相手がいない

社員を感動させて、離職率を下げる職種なんて、確立されていません。サイボウズの会社以外にそんな職種の人は聞いたこともありません。

だからこそねらい目です。「う~ん?」と周りが様子を見ているうちに、どんどんと自分自身の色を出して、自分自身のやりたいようにやって行ったらいいのです。誰からも、その技法で大きな非難はされません。まだ、誰もやったことがないので、誰も経験や知識の蓄積がないのです。まさに、独壇場で、黎明期の職種です。あなたは、パーソナルコンピューター業界だったらビルゲイツやステーブジョブズになれる可能性があるのです。または、YouTube業界だったら、ヒカキンやはじめ社長のように圧倒的な存在感を発揮することができるようになるのです。

 

福西さんは、例え今後サイボウズを去るようなことになったとしても、他の会社の人事部門に応募すれば、かなりの確率で採用されると思います。私のいる外資系企業も、離職率はかなり高いです。この離職率を低下させるだけで、本当に大きな貢献になります。

だって、1人を採用するのに、その人の年収の30~35%もの料金を転職エージェントに支払っているのです。しかも、採用のために、部長や統括部長は、忙しい中をかなりの時間を費やすことになります。しかも、新しく来た人が、会社になれて、それなりのアウトプットを出すためには、通常半年以上はかかります。それ故、離職率を下げることは、会社にとっては、本当に本当に、大切で、コスト削減や仕事の効率を上げることに物凄く影響を与えます。

 

中高年のサラリーマンの皆さんは、是非そのようなニッチな仕事を見つけ出して、自分自身が率先して行い、唯一無二の存在になってください。そうすると、リストラをされる確率は極端に減りますし、されたとしても簡単に次の職が見つかるでしょう。

私が今の会社の人事のトップだったら、福西さんが応募してきたら絶対雇うと思います。離職率を劇的に下げる感動課のノウハウを持っているのですから、他の候補者と比べて圧倒的な存在感です。

 

スマップの歌の歌詞ではありませんが、大変な競争を勝ち残ってナンバーワンを目指すのは、もうやめましょう。 ニッチな仕事、誰もやっていない仕事を見つけて、それができるオンリーワンになるのが、令和時代のサラリーマンのサバイバル術です。