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リストラ離婚 中高年リーマンの半生

中高年 転職 無経験資格の意味 - 中学、高校の教員免許

正直、生活の糧を得るための保険には全くならなかったです。う~ん、今から思えば、親孝行のために、中学、高校の教員免許を取ったようなものです。それ以上でも、それ以下でもなかったです。

逆に、使えない資格を持っていることのデメリットも感じていますので、私の実体験に基づいたお話をさせていただきます。

資格があるに越したことはない?

小さい頃には習い事に行った覚えはありませんか?私自身は、本当に行きたくなかったのに、皆が言っているという理由で行かされました。教育熱心な良い親であったと感謝しています。しかし、資格万能主義は、正直間違った選択であると言わざる負えません。

1) そろばん

私が小学生の頃だから40年以上も前になりますが、ほとんどの子供は、そろばん塾に通っていました。私も通いました。結構つらかったです。珠算3級をとってそれでおわりでした。

今の子で、そろばん塾に通っているのを見たことがありません。なぜか?必要ないからに決まっています。趣味でもないのに、なんでこんな必要のないことをさせられたんでしょうか?

[chat face="母.png" name="フロンテの母親" align="right" border="none" bg="green"] 会社に入って、珠算ができなかったら、もう終わりだよ。珠算3級を持っていたら、ちゃんと生きていけるんだよ。

人よりいい生活ができるんだ!そのための資格だよ! [/chat]

[chat face="子供.png" name="子供のフロンテ" align="left" border="none" bg="yellow"]???[/chat]

2) 習字

私は、会社に入ってから今まで、重要な書類を毛筆で書き上げたことなど、ただの一度もございません。しかし、幼いころから習わせられました。

[chat face="母.png" name="フロンテの母親" align="right" border="none" bg="green"] 会社で、字が汚かったら、出世できないよ。人よりいい生活ができるんだ!そのための資格だよ!ちゃんと初段ぐらいの初段ぐらいの字は書けるようになりなさい。 [/chat]

[chat face="子供.png" name="子供のフロンテ" align="left" border="none" bg="yellow"]???毛筆で書くことなんてあるの?[/chat]

[chat face="母.png" name="フロンテの母親" align="right" border="none" bg="green"] 字がうまいだけで、出世するんだよ。

習字をならえるのは、有難いことだよ! [/chat]

[chat face="子供.png" name="子供のフロンテ" align="left" border="none" bg="yellow"]???はぁ?[/chat]

 

3) ピアノ

私は絶対的な音痴です。うまく歌を歌える人は本当にうらやましいです。音楽に関する楽器は何一つうまく弾けないですし、弾きたいとも思いません。音楽を聴くことは大好きですが、自分に才能がないことが痛いほどわかるのです。

これは、私が強固に反対し、母親も才能のないことを認めざる負えず、すぐに辞めさしてもらえることができました^^

[chat face="子供.png" name="子供のフロンテ" align="left" border="none" bg="yellow"]なんでピアノなんて習わないといけないの?[/chat]

[chat face="母.png" name="フロンテの母親" align="right" border="none" bg="green"] みんなが習っているから。あなただけできないのは恥ずかしいでしょう?

ピアノの教養がないと会社で出世しないよ [/chat]

[chat face="子供.png" name="子供のフロンテ" align="left" border="none" bg="yellow"](言葉には出さなかったけど、)うんざりだ![/chat]

 

人よりいい生活ができるなんて、糞くらえだ~~~ 別に人と比べない!貧しい生活でも、自分が楽しかったらいいじゃないか?資格、資格、資格って、いい加減にしてくれ~~~

と今ならマジで、叫ぶと思います。

昭和の時代は、いい大学さえ出ていれば、資格さえあれば、というメンタリティの時代だったのでしょう。令和の今は、そんなもの通用しませんよ!実力、実力!

 

とりあえず資格を取っておこうという心理

私の母親の下記の言葉がすべてを物語っていると思います。

[chat face="母.png" name="フロンテの母親" align="right" border="none" bg="green"] 私は、資格を持っていないし、大学を出ていないから、悲惨な生活をしている。

フロンテには、まともな生活をしてもらいたいんだよ。[/chat]

[chat face="子供.png" name="子供のフロンテ" align="left" border="none" bg="yellow"]大学出て、資格とればいいの?[/chat]

[chat face="母.png" name="フロンテの母親" align="right" border="none" bg="green"] そう、そしたら、後は寝てたらいいよ。左うちわで暮らしていけるよ。

薬剤師資格は、持っているだけで、お金を運んできてくれるんだよ。[/chat]

 

良くもまあ、実の息子に、こんな嘘が言えたもんですわ。別に、子供の頃に悲惨な生活をしていたわけではないですし、持ってるだけでお金を運んでくれる資格って、この世の中に存在していないでしょう。

要は、資格があれば、食うに困ることはないということが言いたかったのでしょう。ただし、自分が携わっている業務に深く関係している場合だけですよ。

 

中学、高校の教員免許がなくても、そろばん3級がなくても、書道の初段がなくても、更に薬剤師免許がなくても、今の仕事や生活に全く支障はないです。なので、会社の仕事に関係のない資格が、私を助けてくれることはありませんでした。

大学を出たことはもちろん大きかったです。大学を出ていなければ今の仕事に就けなかったですからね。ただ、資格はそうじゃないんですね。その資格がなくてはならない職業に就いていない限りは!

中高年になって資格を取るべきなのは、業務に深く関係している時だけ

当たり前のことですが、中高年が転職を成功するために、資格コレクターのように資格を取り出す人がいますが、全く無意味ですので、辞めましょう。もちろん仕事に深く関係する資格なら、絶対にその資格を取得して、転職を有利に進めるべきです。

例えば、住宅の施工関係の会社に勤めている人が、一級あるいは二級建築士の資格を取ることは大いに意義があることです。しかし、保育士の資格を取ることは全く意味がありませんよね。将来的に、今の住宅の施工関係の会社を辞めて、保育士にならない限り、そうです。

 

私も以前は、箔がつくという意味で、MBA経営学修士)の資格を取得しようと考えたことがあります。

ただ、今の専門職に本当に直結しており、その資格を持っていることで、今後、会社勤めに有利になるかどうか真剣に考えました。その結果、今後ビジネス部門に行くのだったら必要なので、絶対取るべきだが、今の専門職に深く関わるような資格ではないと判断しました。

なので、取りませんでしたし、MBAがないということで、今の専門職の就職や社内での出世や評価に影響が出たということも全くありません。

 

所感

実際に使わない資格は、「百害あって一利なし」というのが私の信じるところである。資格を取ると安心して、何かあった時は、この資格が生きてくるとどうしても思ってしまいます。あれだけ、苦労して取ったのだから、何かしら御利益がないとおかしいと思うのが人間の性です。

しかし、少なくとも私の場合は、そろばんも習字もピアノも、全く生活の糧としては役にたちませんでした。中学、高校の教員免許もです。この教員免許は、2つとも専修免許を取っています。専修免許を持っていると、教頭や校長になれる資格があるのです。

[chat face="フロンテ1.jpg" name="フロンテ" align="left" border="none" bg="yellow"]これで、俺も、何かあれば、この免許で高校の校長にでもなろうかな。[/chat]と、バカな夢を見たこともありました。

資格を持っていると、無意識に[chat face="フロンテ1.jpg" name="フロンテ" align="left" border="none" bg="yellow"]なんかあっても大丈夫だ、資格があるから。[/chat]これが一番危険です。

変に資格を持っていることで安心して、「今の会社辞めても何とかなるんじゃない。だって、俺、資格あるからね。」その意味のない自信により、今の会社での人間関係が悪くなったり、我慢すべきことが我慢できなくなることが一番の問題です。

 

実際に、資格があるからという幻想で、会社を辞めてしまったら大変なことになります。中高年の場合だと、年齢制限で教員採用試験すら受けられない場合が結構あります。年齢制限がない自治体も50%はありますが、採用されるかどうかは全くの別問題です。万が一、幸運に採用されても、全くの初心者なので、右も左もわからない状態です。中高年の新人教員に親切に教えてくれる同僚も少ないでしょう。更に、中高年と言えども新人なので給料も安く、拘束時間は長く、教員間のいじめの問題も大変深刻です。

そう考えると、実質使えない資格を持っていることにより、変に調子に乗って、今の会社に全力でコミットメントする姿勢が削がれることは、本当に大きな問題であると言わざる負えません。

 

既に取得した資格を、わざわざ辞退するような手続きをする必要はありませんが、冷静に考えて、今後使うことのできない資格は、すっきり忘れてしまうのが得策です。

人は成長する過程で考え方も変わるので、特に若い時だと、資格を取って将来の可能性を広げるという選択肢は悪いことではありません。ただ、資格があるから、食うに困らないとか、今の仕事を頑張らなくても転職できるとか、幻想を抱くのだけは辞めましょう。

本当にやりたいことがあって、どうしても資格がないといけないから、仕方なしに資格を取らざる負えなかった。というスタンスが、一番いいのではないでしょうか?

 

意味のない資格を取って、貴重な時間とお金を無駄にされないことを心からお祈り申し上げます。