fronteのブログ

リストラ離婚 中高年リーマンの半生

中高年 再婚婚活 - 所詮は他人

人は一回結婚して失敗して離婚したのに、なぜ再婚するのでしょうか?離婚した私が正直に言うと、私の場合、私は弱い人間だからです。結局、1人で生きていけなかったからです。ゴルゴ13のようなタフガイにはなれないのです。人はなぜ一人で、自分一人だけで完結して生きていけないのだろうかと離婚した時に真剣に悩みました。正直、人口爆発して世界人口が70億人を超えている今は、自殺した方、世の中のためになるのではないかと思うほど、落ち込んだ時もあります。

 

結局、夢をみて生きることを選んだ私は、再婚を選択しました。ただ、再婚するときに、次再び離婚することになれば全く意味がないので、それだけは避けるように、自分なりに慎重に対処したつもりです。その対処の心構えに関して、今回お話できれば幸いです。

 

再婚してもう12年以上経ちますが、今のところ離婚の兆しはありません。どちらかと言えば幸せです^^ 前回の結婚の時と一番何が違うかと言えば、逆説的ですが、今の妻も私も離婚する可能性があることを念頭においていて、それに対する対処をしていることです。

前回の結婚の時と同じぐらい喧嘩もしますし、前回の結婚と違って、結構な頻度で「離婚」しようという言葉も出てきます。喧嘩したことなんてないという夫婦だとアピールする芸能人がいますが、私はとても信じられません。夫婦は、喧嘩していがみ合ったり、仲直りしたりしながら、成長していくと感じます。今回の結婚では離婚することなく、最期まで添い遂げたいという気持ちでいます。

 

未来の妻に期待しない

一度離婚しているので、結婚すればバラ色の新婚生活があり、その後も幸せに暮らしていけるなんて、絶対思わないです。思わないのに、なんで再婚するんだと言われますが、冒頭でお話したように、私は弱い人間で、経済的にも1人で生きていけないからです。別に自分の生活費を稼げないわけではないです。一人分の生活費なら全然稼げます。お金的には、家族を持つよりも一人でいた方が全然得です。しかし、1人だと働く意義を見出せずに、会社で嫌なことがあったら、すぐに雨てしまう可能性が高いという意味で、経済的にも家族を持ちたいと考えたのです。

 

最初の結婚の時は、妻に期待していました。色々とお世話していただいて、死ぬときは面倒をみて貰って、死に水をとってもらおうと思っていました。

今の妻も「亡くなる前には、大切に看病してあげて、死に水を取ってあげるからね。」と優しく言ってくれています。有難いことです。

でも、私は全く期待していません。人は一人で生まれて、1人で死んでいくんだと思っています。本当に私のことを心から無条件で愛してくれるのは、母親だけだと思っています。母親の愛は偉大です!今の妻と、子供の関係を見ても、前の妻と子供の関係をみても、そう感じます。すべての母親がそうだとは言いませんが、少なくとも私が関わった母親は、皆そうでした。「自分の命を投げ出しても、息子を守ってくれるのです。」それが母親です!

 

妻は、私の母親ではないので、再婚の時は期待しないようにしました。それで良かったです。1回目の結婚の時は、母親のような愛をくれる女性だと信じていましたが、そんなことはなかったです。私が、1回目の嫁に父親のような愛を与えていたかどうかはわかりませんが、離婚して、妻にあまり期待しないことにしました。悲しいけど、それが結婚生活における円満の秘訣の一つだと思っています。

 

再婚後の子作りは、精神的、肉体的にも負担の増えること

人間的に強くて、ゴルゴ13のようなメンタルがあれば、絶対的に一人暮らしの方が、精神面でも肉体面でも楽です。再婚して、40歳を過ぎて、二人の子供を授かりましたが、この二人の子供を育てないといけないという精神的プレッシャーは半端ないものではありませんでした。さらに、子供が生まれてからの育児も、妻に比べればほとんどしてないかもしれませんが、独身者に比べれば、めちゃくちゃしています。なので、肉体的な負担も大きいかったです。

 

私にとっては、志村けんさんのような生き方ができる男性が理想かもしれません。知名度もお金もあって、60歳を過ぎでも若い女性にもてまくりで、羨ましい限りでした。結婚する必要なんてなく、いい年しても恋愛に生きることができて、おらが春のような人生を過ごされた本当に稀有な男性ですよね。自分自身に実力と人徳があれば、志村けんさんのような生き方に憧れる男性は多いのではないでしょうか?

 

再婚して子供を授からなければ、そのような大きな負担は増えることはありません。今の妻はどうしても子供が欲しかったので、私に「子供を二人も産めて本当に良かった。」と感謝してくれています。確かに子供はかわいいですが、かわいいだけではなく、精神的にも肉体的にも負担の増えることであるのをしっかりと認識する必要があります。

 

再婚するときに、再婚相手に子供がいなくても、子供を作らない約束で再婚された方が私の友達にいます。そういう選択肢があるので、子作りに関する判断は慎重にした方がいいと思います。その友達は、1回目の結婚で娘さんがいたので、2回目の結婚では夫婦水入らずで過ごしたかったのだと思います。再婚の際に、結婚の不安定さを知っているので、子供に迷惑をかけたくないとの一心で、子供を作らないという選択肢を選ばれる方もいるのかもしれません。

あと、子供が欲しいから結婚するのではなく、子供はいなくでも旦那だけいれば良いからとの気持ちで結婚して欲しいという方もいると思います。私は、再婚することにだけ焦点を当ててしまい、再婚後子供を作るかどうかの選択を自然に任せればいいやと深く考えていなかったのです。皆さんは、しっかりと、再婚後子供を作るかどうかも考えて人生設計をして、婚活に望まれることをお勧めします。

 

再婚後も妻には期待しない

1回目の結婚の時は、夫婦共通の銀行口座を作って、そこですべてを管理していました。離婚することなどは考えていなかったためです。アメリカで生活していた時に、夫婦別の銀行口座しか持っていない夫婦が多かったのですが、今になればその理由が分かります。日本でも3組に1組の夫婦は離婚していますが、アメリカでは2組に1組の夫婦は離婚している現状です。ならば、離婚する可能性を考えて、銀行口座は別々にしておくのが得策だと思います。私も、今の妻とは、別々の銀行口座で、夫婦共通の銀行口座はありません。お互いは、別人格であり、夫婦と言えども他人であるという認識を良い意味で忘れないようにしています。

再婚後も妻に期待しないことは、何度も言いますが再婚後の夫婦円満の秘訣です。一回目の結婚では、本当の血の繋がった家族のように振舞っていました。ある程度のわがままも家族なんだから、私の母親だったら、問題なく大目に見てくれるという気持ちがあり、甘えていました。2回目の結婚では、所詮他人であるという意識を持つようにしています。なので、妻に期待しないようにすれば、喧嘩も避けられます。悲しいようですが、この認識は、私にとっては、円満な夫婦関係に効果抜群です。

 

なんで、期待しない妻と再婚するんだと不思議に思われる方もいるかもしれませんが、結婚で得られるものもやはりあるのです。

 

再婚で得れるもの

家庭の安らぎ

なんやかんや言っても、やはり夫婦なのですから、妻は世間の荒波を渡るときの戦友のようなです。疲れたときに、何気なく話したり、いつでも身近にいてくれます。更に本音で話はできるし、喧嘩していない限り、自分の味方でいてくれるので、精神的な安らぎがあります。あと、子供が二人もいると、同じ船に乗って、世間の荒波を渡っているという感覚があるので、色々と協力してくれたり、旦那として優しくしてくれたりします。私が入院した時は、本当に心配してくれて、非常に嬉しかったです。一人暮らしだと、入院するときも一人で対処しないと心細いものです。

旅行するときも、一人ぼっち旅行ではなく、家族を伴った旅行は賑やかで楽しいです。子供たちが楽しそうにしている姿を見ると、それだけで幸せになれるものです。

健康的な生活が送れる

1人暮らしだと自堕落な生活を送ってしまいがちですが、結婚していると、妻の目もあるために、健康に気を遣うようになります。病院に行けだの、歯医者に行けだの色々なことを言われました。私を思ってのことなので、有難く思いますし、それによって健康も保たれています。

子供達も二人いるので、子供たちの手前、非常に規則正しい生活をしております。それ故、嫌でも健康的な生活が送れるようになります。家族を持つと大変な分、それなりの利点も十分あるのです。

二人で力を合わせれる

1+1=2ではなく、3,4になることができるのが夫婦です。離婚して、1人になった時に、やはり二人で力を合わすことのできる夫婦のことを本当にうらやましく思ったものです。私などは強い人間ではないので、つがいとして、二人で力をあわせてひと家族として生きていくのが心強いです。基本離婚しない限り、妻は自分の絶対的な見方でいてくれるので、力を合わせる相手としては最適です。ビジネス上のパートナーなんかとは比べ物にならないほど、信頼でき、頼りになる存在、それが妻です。

 

所詮は他人という衝撃的なタイトルを掲げました。が、妻に甘えることなく、ある程度の礼節や距離感を持ちながら、パートーとして、一つの家族を形成するのは幸せなことだと私は実体験から思っております。一人ぼっちの人生よりも、精神的にも肉体的にも大変だけど、家族のいる人生を選んで良かったと心から思っております。