中高年 リストラ離婚 - リストラ離婚から立ち直る方法
中高年で離婚すると、精神的に落ち込んで鬱になることがあります。私の場合は、リストラで職を失った時に、離婚を告げられたので、なおさらでした。しかし、気持ちの持ちようで、大きなダメージを受けずに立ち直ることも十分に可能です。私が、どのように精神的にも離婚から立ち直ったかを、経験に基づいてお話したいと思います。
すべての人が、私が実践した方法で精神的にも離婚から立ち直るかと言えば、そんなことは全くないでしょう。千差万別、自分に合った方法を試すのが一番だと思います。しかし、自分で立ち直って見せるという気概を持たなければ、絶対に精神的にも離婚から立ち直ることはできません。他人は助けてくれないのです。あなた自身がしっかりと立ち上がらなければ何も解決しません。
他人事のように思う
私が、リストラ失職と離婚を同時に言い渡された時は、現実のこととは思えませんでした。どこか、そんなことが現実に私に降りかかるはずがないと思っていました。そして、その思いを利用して、他人事のように考えることに敢えてしました。自分のこととしてとらえれば、「ちゃんと生きてきたのに、なんで俺だけにこんなことが起こるんだ!あり得ない!」と怒り狂っていたかもしれません。
しかし、こんなことは私に起こるはずがないと心のどこかで思っていたため、悪い冗談のように感じていました。
「リストラで失職して、一番奥さんに助けてもらわないといけない時に、奥さんから離婚を言い渡される?」
「ちょっと、ドラマとしても、あまりにもありきたりすぎてあり得なくないか?」
「ドラマでももっと現実っぱく作らないと、いかにも創作しています感がぬぐえないぞ。」
と漠然と思ったりしていました。しかし、
「リストラされて奥さんに助けを求めたら、逆に離婚の要求を受けて返り討ちにあうとは、マヌケもいいところだな。」
「今までの結婚生活で、よっぽど奥さんから嫌われていたのかな?」
と推察したりしていました。他人事だと、結構、冷静にかつ客観的に判断できます。
とすると、
「離婚を引き留めても、難しいかな。この場合だと、離婚は受け入れて、ちゃんとした就職先を見つけるのが一番得策な方法だな。」
「その時、めちゃくちゃ破格の慰謝料と養育費を払えばカッコいいじゃん。ドラマとしては、良い人になるよね。」
という風に考えて、テレビドラマと考えれば、どのように振舞うのが、物語的にも面白く、このダメな旦那の面目が立つかを考えていました。すると、
「良いところに就職して、素敵な女性と再婚すれば、全然いいんじゃない。全く、ダメな旦那じゃなくなるじゃん。」
「逆に、ウジウジして、「ひどいよ。ひどいよ。」と泣き言を嫁さんや世間に言っていたら、目も当てられない旦那やな。仕事も嫁も無くして当然やと思うな。」
と本能的にも感じました。
じゃ、やることは早いですよね。さっさと離婚して、できるだけの養育費と慰謝料を上げて、良い会社に再就職して、素敵な人と再婚する。これで決まりだと思い、そのように行動しました。
自分自身のことだと思っていたら、そんなに早く冷静な判断も素早い行動も絶対に取れなかったと思います。しかし、あまりにもショックで現実離れするほど悲惨だったので、自分のことだとは受け入れませんでした。マジで他人のことのように感じ、
なおかち、冷静に一番ベストな判断に基づいた行動ができたと思っています。
世間は自分のことなんか気にしていない
もちろん、他人事のように思っていても、実際には自分自身に降りかかったことなので、その事実は変えることができません。ただ、そのことで、周りにどう思われるとか、かっこ悪いとかは、極力考えないようにしました。
そう考えると、世間体を考えたり、離婚を隠したり、つくろったりすることが馬鹿らしくなりました。世間は、他人の不幸が大好物です。「リストラと同時に離婚され、違約退職金も全部慰謝料と養育費に消え、親にまで借金した情けない奴」は、世間から全く嫉まれずに、「あほやな~~~」と愛すべき馬鹿な奴と、結構温かい対応を受けたりしました。
高校時代の同級生からは、「そこまであけすけに語って、前向きに生きているお前はすごい。逆に尊敬するわ。」と言われる始末です。
このように、世間に対して戦々恐々とせずに、真っ向から正直に向かっていくと、思いのほか居心地が良かったりしました。
人生は所詮なるようにしかならない
私は、正直開き直るしかありませんでした。まさに、人生は所詮なるようにしかならないのです。あがいても現状が良くならないなら、あがかずじっとしておいた方がいいのです。じっとしていても何も変わらないので、現状を良くするための行動をするのが一番です。その行動によって、更なるドツボにはまったとしてもそれはそれです。良い経験になったと笑い飛ばせば、それでおしまいです。命まではとられません。
「人生は、悪い冗談の連続である。」という結構ネガティブなことわざが、私は好きだったりします。なので、上手く行かない時は、お祓いでもしてもらって、心機一転自分が信じることを、迷わずにやれば良いと思います。
を淡々と進めました。色々と思ったり、落ち込んだりすることはありましたが、それで立ち止まるのは違うので、仕事と割り切っって進めていました。後から振りかえれば、立ち止まらずに、このように迅速に動いたことが、幸せを運んでくる結果に繋がりました。
リストラ離婚から本当に立ち直るのは再婚しかない
離婚して家族がなくなって一人で暮らすのは、やはり寂しいものです。特に私には、その当時二人の小学校低学年と保育園の子供がいたので、急にぽつんと一人きりになったと心理的に感じざる負えませんでした。
賑やかな家庭から切り離されて、孤独感を感じると、やはりそばに人がいて欲しいとどうしても思ってしまいます。もう離婚に懲りて、一生一人で暮らしていく方が気楽なのは確かです。
[box02 title="再婚をしようとなぜ決意したか?"]
1) このまま一人でいると、どうしても前の家族のことにこだわってしまい、離婚の痛手から立ち直れない。
2) 失恋の痛手から立ち上がるためには、結局新しい恋をすることであると同様に、離婚の痛手から立ち上がるには、やはり再婚しかないと感じたこと。
3) 私は一人っ子だったので、兄弟はいないので、このまま一人で暮らしていくと、孤独死するという恐怖があったこと。
4) 実は、再婚は無理なのではないかと考えていたので、1年間だけ必死に婚活して、ダメだったら、1人で生きていくという選択肢を真剣に考えないといけないと感じていたため。
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結局、再婚のための婚活をしてみると、楽しかったです。やはり、再婚と言っても、恋愛をして、好きな女性と結婚するということにおいては、初婚と全く変わりありません。下記の記事にあるように色々な女性とお会いすることは、今考えると本当に楽しかったです。世の中には、色々な方がいらっしゃるんだなと認識しました。
ただ、婚活中は、良い相手を見つけようとある意味必死だったので、それほど楽しめていなかったかもしれません。直接お会いして色々とお話してみて、やっぱり自分とは合わないと感じると、落ち込んだりしました。例え再婚に繋がらなくとも、その出会いを大切にして楽しむということは全くできていなかったと思います。当たり前ですが、結婚相手として相応しいか?何か懸念点はないか?という観点からじっくり観察していました。もちろん、相手もその観点から観察していたと思います。ある意味いびつな感じの出会いです。
初婚の時は、同じ研究室の先輩と後輩だったので、自然な感じで付き合いが始まり、結婚に至ったので、結婚相手としてもゴールを設定して、付き合い始めたわけではなかったのです。
自然な流れでの結婚に失敗したので、再婚の時は、結婚をゴールに見据えた婚活が相応しいのではと思い、必死で頑張りました。
なんと、再婚のための婚活をしていると、離婚の痛手も薄らいでいきました。良い再婚相手を探すのに時間の大半を使っていたので、離婚したことをウジウジと考えている暇がなかったのです。それと、新しい恋の出会いにワクワクしていたのも事実です。
人間は都合の良い生き物です。次に、または、新しい人に、大きな期待を寄せてしまうものです。だから前に進んでいける、希望を持っていけるのかもしれません。
私の場合は、再婚のための婚活を本活的に始めた時点で、離婚からの痛手から立ち直ることができました。最終的に、再婚に繋がったので、やはり婚活だけでなく、再婚という結果を残さないと、離婚の痛手から立ち上がれないのが事実かもしれません。