fronteのブログ

リストラ離婚 中高年リーマンの半生

リストラ離婚された中高年リーマン - 映画の楽しみ

映画は、自分が一生体験できないことを、実際の体験したかのように身近に感じれる素晴らしい娯楽である。リストラ離婚されて、本当に落ち込んでいた時に、どれほど映画に助けられたかしれない。

映画「小さな命が呼ぶ時」

ポンペ病:糖原病II型。α-グルコシダーゼ (酸性マルターゼ) 欠損症

オレゴン州ポートランド出身のジョン・クラウリーは、エリートビジネスマンで、3人の子供と仲良く暮らしていた。ところが、2人の子供はポンペ病と呼ばれる難病に冒されており、余命9年を宣告されてしまう。メーガンが8歳になった頃、ジョンは、ネブラスカ大学でロバート・ストーンヒル博士と出会う。彼はポンペ病を研究している人物の一人で、ポンペ病治療の薬品開発を研究していた。ジョンは子供達のために全てを捨てて、博士と共に製薬会社を設立して、その治療薬を開発して子供の命を救うという物語で、実話を基に製作されている

 

私はこの映画をみて、どれだけ研究者が病気の治療に貢献しているか、あとビジネスがどれだけ薬を作るのに重要かということを心に深く刻み込んだ。と同時に、薬をつくるために、象牙の塔(アカデミア)を出て製薬会社で働くという選択肢の重要性をヒシヒシと感じた。やはり、薬を作るにはとてつもないお金がかかり、それぞれの分野の専門家の力の結集が必要であることが身にしみた。

もう一つこの映画から感じたことは、ベンチャー企業を立ち上げて薬を作ることの危うさである。確かにこの映画(実話ででも)では成功したが、ほとんどの場合は潰れてしますはずである。そして、ジョンのような後先を考えない無謀な人しかこんなことはできないであろう。ジョンが成功したのは彼の能力以上に、運が左右しているということである。一括千金を夢見て(私は以前夢見ていた)、ベンチャー企業を立ち上げることの無意味さ無謀さである。

命綱(生命線の確保)があるんだったら、攻めていかないととは心から思うが、命綱を捨ててまでやることは無謀である。もしこれがお金を目的としているのなら自殺行為である。高すぎる望みは身を破滅に追いやる。

「お金は非常に便利なものである。しかし、お金では幸せは絶対買えないのである。」

これだけは身にしみて覚えるように自分自身にも言い聞かせている。家族や自分の生活を充実させる余裕があってこその人生である。人生の充実感は、どれだけ自分の力で積み上げれたかである。

親が金持ちで、自分も金持になっても何の達成感もないはずである。自分でどれだけのことができるか?今やっていることを必死に夢中になってすることが、人生の充実、よい人生を送ることに繋がるのである。

 

映画 「南極料理人

非凡な日々の毎日の仕事をやっていくことを、蔑んではいけない。人間は生きることだけを目的としていた時代があった。ともすれば生きがい、仕事の意義がなければ、その仕事の意味がないと思いがちだが、仕事があってお金をもらっている以上、十分素晴らしいことをしているのである。全力で、感謝しながら、やるべきことにまい進していく。

しっかり仕事した後の日の寝る前や、仕事後の団欒は非常に気持ちの良いものになる。⇒それが生きがいになる。

日々の生活を楽しむことが一番の幸せである。幸せは未来や過去にあるのではなく、現在の中にある。

色々とあったし離婚することになったが、それはそれで良かったし、結婚したことを後悔していない。私の人生の中の楽しい一時期を共有できたことは本当に幸いである。

 

映画 「SNS(ソーシャル、ネットワークシステム)

FACE BOOKの創設者マーク ザッカーバーグの冷徹な天才ぶりをみた。自分のようなアマちゃんでは、彼のようになるのはとても無理だとも認識した。

しかし、彼はFACE BOOKを成功させたのち、もっと大きなプレッシャー(CEOとしての重圧、世間からの注目、何件もの訴訟)を受けている。若手で世界一の金持ちとなった彼は、本当に幸せなのだろうか?心休まる日々を送っているのだろうか?成功者は走り続けなければならないことを認識した。

私は、人生をできるだけ楽しんで生きる。自分というものを確立してぶれないで生きていく。そのことを大切にしたい。

 

松島奈々子の「ゴースト」の映画

「ゴースト」はハリウッド映画のリメイクで内容的には全く同じであったが、一番印象的だったのは、松島奈々子の姿であった。一時はドラマや映画で引っ張りだこだった女優であるが、年齢的な衰えにびっくりした。体系も維持して、メイクも決めているのに、若さは保てない。画面からは恋人役では無理があるルックスが出てきていた。人が老いていくことを非常に身近に感じた。

自分自身も確実に老いていく。若さで美しさを売りにする商売は大変だと感じた。私も中高年になって、これから自分の姿を鏡で見ることが嫌になるであろう。何を自分の中心に置くか?過去の栄光の業績?昔は良かった?仕事を定年退職した後の老後のこと。全然違う。

やはり、今を精一杯いきる。今、業績を上げるように精一杯がんばる。これではないだろうか。90歳まで生きたいので、マラソンと同じで、息切れしないように粘り強く頑張りたいと思う。

 

映画「英国王のスピーチ

イギリスの国王リチャード6世の実話。どもり、どもりになったのは、幼い頃に精神的にいじめられたからである。国王の中の国王、英国王ですら、自由がままならず、非常に不自由で堪え忍ばないといけない人生を送っていた。

吃音というコンプレックスを抱えて生きてきたがゆえに人前に出るのを極端に恐がったり、内向的でありながら一方でプライドが高くてひどい癇癪持ちだったり。少年時代に親から受けた厳しい「躾」(≒虐待)や周囲から吃音をからかわれたトラウマを抱えていたり(・・・実はそれが吃音の心的要因なのだ)。

そして、生来の真面目さゆえに最後は自分が望んでもいなかった立場(王位を継承する)に担ぎ出されてしまって、その重圧に耐えかねて思わず弱音を吐いて涙を流してしまったり・・・。

国王だからと言って、幸せでないことを実感できた映画である。

 

人情物語「雷門の食堂」のドキュメンタリー

本当に個人業主は大変である。旅行も行かず、1日も休みをなく、働きづめに働いている姿は印象的であった。結婚も生活のため。初めて出会ってから1ヶ月で結納、婚約。その後、結婚という形。何だかなー。平均年収400万円の時代。

自分は本当に恵まれている。本当に、今の環境は恵まれているなー。人生、夢を描いて思うように精一杯生きて行けば、望むものが得られるなと心から感じた。周りが悪いのでは絶対ない。自分が問題なのだということを肝に命じること。今の自分の環境は本当に本当に恵まれている。ありがたや!ありがたや!

 

映画「婚前特急

他人の人生が素晴らしい訳ではない。自分自身の人生が一番素晴らしいのだ。退屈な毎日は、皆が過ごしている。それを退屈ではなくするのが楽しく生きるコツである。

5人の男性と同時につきあい、それまでも派手な男性関係を持っていたら、羨ましい人生か? → そんなことはない。

堅実に一つの家庭を大切にしているヒトが最終的には幸せなのだ。男性関係が派手だったことが人生の満足感や幸せに直結しないことを、この映画で実感できた。若い頃にもっともっといろいろな女性とつきあっておけば良かったと後悔する必要はないのではないか?何人もの女性と交わるのではなく、一人の女性とじっくりと付き合うことで女性を理解できるようになると思う。

10人いれば10通りの生き方がある。正解はない。私にとっては友人から、

本に書けるような人生を歩んでいる。

と言われたことは最大の賞賛の言葉であろう。感謝。人生に感謝。

 

ビッグダディ、大家族の奮闘記

いや、本当にすごい家庭である。テレビもなく、自分の部屋もなく、本当に狭い、汚い。親や他人に甘えることができずに、自分自身が頼りの子供たち。我慢して生きている。戦時中がこんな感じではなかったのか?将来に希望が持てず、こんな悲惨な暮らしの中にも小さな喜びを見つけて生きて行く。逞しい。人間の生存力の強さを目の当たりにした思いである。

ある意味、日本の底辺層の生活である。40歳を過ぎて無職、ほとんど給料なし。ありは、朝から晩までお総菜を作って、手取り22万円。それでも14人の家族を養っている。私にそれだけの精神的な強さを持てるであろうか?

 

私は自分自身が一回離婚したことや40代で子供が生まれたことは、彼らの生活からしたら全然小さなことである。忙しいことが悩みを打ち破る一番大きな薬であることが実感できる。

人間は何のために生きているか?→生活するためだけに生きている。

を強く感じる。縄文時代か江戸時代に至るまで、庶民のほとんどは、生活のためだけに生きていた。

自分の人生の意義が見いだせないとか、steve jobsのように世界を変えるような商品を出せるようなCEOになるとか、甘えた夢を見ていてはいけない。出世が遅れているとか周りがどうだとかはちっぽけなことである。

 

このドキュメンタリーを見ると、自分は本当に恵まれている。十分な給料と十分な余暇と休み、十分な社会的地位をいただいている。桃源郷である。ありがたい。

ほとんどが失敗するかもしれないが、首を切られることがないのであるから、自分がやりたい仕事を真剣にすべきである。

 

とおくにぼんやり見えることをやるのではなく、手近にはっきりと見えることに、全力を尽くして集中してやる!!!